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ヤマハ レスポール評価まとめ|SL・LPの実力と失敗しない選び方

ヤマハのレスポールタイプギターについて調べている方の中には、Gibson本家との違いや、SLシリーズとLPシリーズの評価が気になっている方も多いのではないでしょうか。

1970年代から80年代にかけて製造されたヤマハのレスポールモデルは、現在「ジャパンビンテージ」として注目を集めています。

しかし、モデルごとの特徴や中古購入時の注意点、実際のユーザー評価など、まとまった情報を見つけるのは難しいのが現状です。

この記事では、ヤマハ レスポールの評価を徹底的に解説し、モデル別のスペック比較から中古相場、購入時のチェックポイントまで網羅的にお伝えします。

これからヤマハのレスポールタイプを購入しようと考えている方にとって、後悔しない選択ができる内容となっています。

目次

ヤマハ レスポールとは?SLシリーズとLPシリーズの基本情報

ヤマハのレスポールタイプギターは、1970年代後半から1980年代にかけて製造された国産ギターです。

SL(Studio Lord)シリーズとLP(Lord Player)シリーズの2系統が存在し、それぞれ異なる特徴を持っています。

現在は製造終了しており、中古市場でのみ入手可能となっています。

ヤマハがレスポールタイプを製造していた時代と背景

ヤマハがレスポールタイプのギターを製造していたのは、1976年から1986年までの約10年間です。

当時の日本では、GibsonやFenderなど海外ブランドのコピーモデルが各メーカーから数多く発売されていました。

GrecoやTokai、Burnyなどが量販店と提携して販売網を広げる中、ヤマハは主にヤマハ楽器店を中心に展開していたため、他社ほどの知名度を獲得できませんでした。

しかし、ヤマハらしい独自の工夫を盛り込んだ設計は、現在「隠れた名器」として一部のマニアから高い評価を受けています。

なお、ヤマハは現在の公式歴史年表にこれらのレスポールモデルを掲載しておらず、問い合わせても「資料がない」と回答される状況です。

著作権に厳格な現代において、コピーモデル時代を「封印」している姿勢がうかがえます。

SL(Studio Lord)シリーズの特徴と製造年代

SLシリーズは1976年から1983年まで製造されました。

「Studio Lord」の名称は、スタジオワークに適したサウンドを目指したことに由来しています。

ヘッドデザインはヤマハオリジナルの形状を採用しており、Gibson系のオープンブック型とは異なる独自性が特徴です。

SLシリーズは大きく3期に分かれています。

第1期(1976年〜1979年)では、SL380、SL500、SL550、SL700、SL800、SL1000、SL1200といったラインナップが展開されました。

第2期(1979年〜1981年)では、SL400S、SL500S、SL700S、SL700C、SL800Sが登場しています。

第3期(1982年〜1983年)では、SL450SとSL550Sの2モデルに絞られました。

モデル名の数字は当時の定価を表しており、例えばSL380は38,000円、SL500は50,000円という価格設定でした。

LP(Lord Player)シリーズの特徴と製造年代

LPシリーズは1984年から1986年まで製造されました。

SLシリーズの後継として位置づけられ、「Lord Player」の名称で展開されています。

最大の特徴は、ヘッドデザインがGibsonレスポールに近い「オープンブック型」を採用した点です。

SLシリーズがヤマハ独自のヘッド形状だったのに対し、LPシリーズはより本家に近いルックスとなりました。

ラインナップはLP400、LP500、LP600、LP800 Custom、LP1000 Standard、LP1000 Customの6モデルです。

LP800以上の上位モデルには、ヤマハ独自開発のSpinexピックアップが搭載されており、コイルスプリット機能を備えています。

製造期間が約3年と短かったため、SLシリーズに比べて流通量が少なく、希少性の高いモデルとなっています。

ヤマハ独自のバイサウンドシステムとは

バイサウンドシステムは、ヤマハSGシリーズでも採用されている独自機能です。

トーンノブをプッシュ/プル操作することで、ハムバッカーからシングルコイルへの切り替えが可能となります。

通常のレスポールでは得られないシングルコイルの軽やかなサウンドを、1本のギターで実現できる点が魅力です。

SLシリーズではSL500S以降の一部モデル、LPシリーズではLP800やLP1000に搭載されています。

ただし、同じ型番でもバイサウンド搭載モデルと非搭載モデルが混在しているケースがあるため、購入前の確認が必要です。

特にSL500Sは、初期ロットにはコイルタップ機能がなく、後期ロットには搭載されているという情報があります。

ヤマハ レスポールの評価・評判を徹底検証

ヤマハのレスポールタイプは、実際のユーザーからどのような評価を受けているのでしょうか。

サウンド面、製造品質、市場での評価について、具体的な声をもとに検証していきます。

ユーザーが評価する音質とサウンドの特徴

ヤマハのレスポールタイプは、本家Gibsonとは異なるサウンドキャラクターを持っています。

多くのユーザーが指摘するのは、レスポンスの速さとクリアな音質です。

Gibsonレスポールが太くウォームなサウンドを特徴とするのに対し、ヤマハはより輪郭がはっきりとした音像を持っています。

LP600のようなオールマホガニーボディのモデルでは、アタックは控えめながら中低音が豊かで、高音のキンキン感が少ないと評価されています。

バイサウンド搭載モデルでは、ハムバッカーの太いサウンドとシングルコイルの繊細なサウンドを使い分けられる点が高く評価されています。

一方で、廉価モデルに使用されているアガチス材は、マホガニーとは異なる音響特性を持つため、本家レスポールのサウンドを期待すると違和感を覚える可能性があります。

作りの良さと国産クオリティへの評価

ヤマハのレスポールタイプは、国産ギターならではの丁寧な作りが高く評価されています。

内部配線には全面的にシールドケーブルが使用されており、ノイズ対策への徹底したこだわりが感じられます。

フレットの処理やネックの仕上げも精度が高く、当時3.8万円という価格帯のSL380でさえ、配線処理の丁寧さに驚く声があります。

木部の加工精度も優秀で、「木部のつくりはさすがのYAMAHA」という評価が見られます。

ただし、年代物であるため、現在の状態は個体差が大きいことに注意が必要です。

トラスロッドの限界に達している個体や、電装系が劣化している個体も少なくありません。

ジャパンビンテージとしての評価と人気度

ヤマハのレスポールタイプは、ジャパンビンテージ市場において独特の立ち位置にあります。

GrecoやTokaiのレスポールコピーが軒並み価格高騰している中、ヤマハは比較的手頃な価格で入手できる状況が続いています。

海外では「Japan Vintage」としての価値が認められ、アメリカへの転売目的で購入されるケースも増えています。

Redditなどの海外フォーラムでは「値段の割にすごく良いギター」という評価が見られます。

一方、国内市場では「Greco・Tokaiの陰に隠れた存在」という認識が強く、知名度の点では他社に劣ります。

ジャパンビンテージ全体の価格上昇に伴い、ヤマハのSL・LPシリーズも徐々に値上がり傾向にあるものの、上昇幅は他社ほど急激ではありません。

なぜ「隠れた名器」と呼ばれるのか

ヤマハのレスポールタイプが「隠れた名器」と呼ばれる理由は複数あります。

まず、当時の販売チャネルが限定的だったため、他社ほど普及しなかった歴史的背景があります。

Grecoが量販店と強力なタッグを組んでいたのに対し、ヤマハはヤマハ楽器店中心の展開だったため、目に触れる機会が少なかったのです。

また、ヤマハSGシリーズの人気に隠れてしまった側面もあります。

同時期にヤマハSG2000などが世界的なヒットを記録したため、レスポールタイプへの注目度は相対的に低くなりました。

しかし、実際に手にしたユーザーからは「不人気器材のマニアには、先入観で封印された多くの利点を見つける楽しみがある」という声が上がっています。

知名度は低いものの、国産ギターとしての品質は確かであり、バイサウンドシステムなど独自の魅力を持つ点が「隠れた名器」という評価につながっています。

Gibson レスポールとヤマハの違いを比較

ヤマハのレスポールタイプは、本家Gibsonとどのような違いがあるのでしょうか。

ボディ構造からサウンド特性、実用面での注意点まで、具体的に比較していきます。

ボディ材とネック構造の違い

ボディ材の構成は、モデルによって大きく異なります。

分類Gibson レスポールヤマハ上位モデルヤマハ廉価モデル
トップ材メイプルメイプルメイプル
バック材マホガニーマホガニーアガチス
ネック材マホガニーマホガニーまたはメイプルメイプル
ネックジョイントセットネックセットネックまたはボルトオンボルトオン

SL380やSL400Sなどの廉価モデルでは、バック材にアガチスが使用されています。

アガチスはマホガニーに比べて安価な材であり、音響特性も異なります。

SL700以上の上位モデルでは、Gibsonと同様のマホガニーバック仕様となっています。

ネックの仕込み角度はGibsonより浅めで、ヘッドの厚みは本家より1.0mm以上厚いという特徴があります。

指板のラディアス(曲率)も異なり、Gibsonが10〜12インチなのに対し、ヤマハは約13.75インチとより平坦な設計です。

サウンドキャラクターの違い

サウンド面での違いは明確です。

Gibsonレスポールは太くウォームで、中音域に厚みのあるサウンドが特徴です。

一方、ヤマハのレスポールタイプはレスポンスが速く、クリアで輪郭のはっきりしたサウンドを持っています。

上位モデルに搭載されたヤマハオリジナルのPAFピックアップは、通常のレスポールに比べてレスポンスが速いと評価されています。

バイサウンド搭載モデルでは、コイルタップによるシングルコイルサウンドも出力可能で、サウンドバリエーションはGibsonより豊富です。

廉価モデルのアガチスボディは、マホガニーボディとは異なる音響特性を持つため、Gibsonレスポールのサウンドを完全に再現することは難しいでしょう。

パーツ互換性と修理時の注意点

ヤマハのレスポールタイプを購入する際に注意すべき点として、パーツの互換性の問題があります。

ヤマハは「変なプライド」があるとも言われ、コピーモデルでも独自色を出す傾向がありました。

その結果、標準的なGibson用パーツがそのまま装着できないケースが発生します。

特に以下のパーツで互換性の問題が報告されています。

トグルスイッチは、インチ規格とミリ規格の違いで悩む場合がありますが、SWITCHCRAFT社製のショートタイプで装着できたという報告があります。

ノブ類はヤマハ独自規格のものが多く、オークションでは4個セットが4,000円前後で取引されています。

ただし、現行のヤマハSG-1802用ノブ(OKH-T)が互換性を持つ場合があり、楽器店で取り寄せると1個594円で入手可能です。

オリジナルパーツの入手が難しくなっているため、修理やカスタムを前提とする場合は事前に情報収集しておくことをおすすめします。

価格帯とコストパフォーマンスの比較

価格面では、ヤマハのレスポールタイプは明らかに有利です。

現行のGibson Les Paul Standardは新品で30万円以上、中古でも15〜25万円程度が相場となっています。

一方、ヤマハのSL・LPシリーズは中古で3〜10万円程度と、半額以下で入手可能です。

コストパフォーマンスの観点では、国産クオリティのレスポールタイプを手頃な価格で入手できる点が最大のメリットと言えます。

ただし、「本物かニセモノか」という議論もあり、Gibsonのブランド価値や所有感を求める場合には満足できない可能性があります。

「ハズレのGibsonとアタリのYAMAHA」という表現があるように、個体の当たり外れを考慮すると、品質の安定したヤマハを選ぶメリットは確かに存在します。

モデル別スペック一覧と選び方のポイント

ヤマハのレスポールタイプは、モデルによって仕様が大きく異なります。

自分の目的や予算に合ったモデルを選ぶために、各モデルの特徴を把握しておきましょう。

SL380・SL500など廉価モデルのスペックと評価

SLシリーズの廉価モデルは、入門用として最適な選択肢です。

モデルボディネックネックジョイントハードウェア当時定価
SL380アガチス+メイプルトップメイプルボルトオンクローム38,000円
SL430Sアガチス+メイプルトップメイプルセットネッククローム43,000円
SL500アガチス+メイプルトップメイプルセットネッククローム50,000円
SL550アガチス+メイプルトップマホガニーセットネッククローム55,000円

SL380はボルトオンネック仕様のため、チューニングの安定性に注意が必要という声があります。

SL500以上のセットネックモデルは、ネックの安定性が向上しています。

廉価モデル共通の特徴として、バック材にアガチスが使用されている点が挙げられます。

マホガニーではないため、本家レスポールとは異なるサウンドキャラクターとなりますが、「8,000円の修理費でこの音が手に入るなら良かった」という評価もあります。

ピックアップはL2というモデルが搭載されており、バイサウンドシステムは非搭載です。

SL700・SL1000など上位モデルのスペックと評価

SLシリーズの上位モデルは、本格的なスペックを備えています。

モデルボディネック指板ハードウェア当時定価
SL700マホガニー+メイプルトップマホガニーエボニーゴールド70,000円
SL800マホガニー+メイプルトップメイプルローズウッドクローム/ゴールド80,000円
SL1000マホガニー+メイプルトップマホガニーエボニーゴールド100,000円
SL1200マホガニー+メイプルトップマホガニーエボニーゴールド120,000円

上位モデルでは、バック材にマホガニーが使用されており、Gibsonに近い材構成となっています。

SL700以上にはスプリットピックアップ(コイルタップ機能付き)が搭載されており、バイサウンドシステムを楽しめます。

SL1000とSL1200はL1スプリットピックアップを搭載した最上位モデルで、ヘッドにはバインディングが施されています。

ゴールドハードウェアや高級材のエボニー指板など、当時としては贅沢な仕様が特徴です。

LP500・LP1000など後期モデルのスペックと評価

LPシリーズは、SLシリーズの後継として登場した後期モデルです。

モデルボディネック指板ピックアップ当時定価
LP400アガチス+メイプルトップマホガニーローズウッドAlnico V×240,000円
LP500マホガニー+メイプルトップマホガニーローズウッドAlnico V×250,000円
LP600マホガニーソリッドマホガニーローズウッドAlnico V×260,000円
LP800 Customマホガニー+メイプルトップマホガニーエボニーSpinex(コイルスプリット)80,000円
LP1000 Standardマホガニー+メイプルトップマホガニーローズウッドSpinex(コイルスプリット)100,000円

LPシリーズの特徴は、オープンブック型のヘッドデザインです。

SLシリーズのヤマハオリジナルヘッドとは異なり、より本家Gibsonに近いルックスとなっています。

LP800以上の上位モデルには、ヤマハ独自開発のSpinexピックアップが搭載されています。

LP600はオールマホガニーボディという珍しい仕様で、アタックは控えめながら中低音が豊かなサウンドが特徴です。

製造期間が約3年と短いため、SLシリーズに比べて流通量が少なく、希少性が高くなっています。

初心者におすすめのモデルはどれか

初心者がヤマハのレスポールタイプを選ぶ場合、以下の観点で検討することをおすすめします。

予算重視であれば、SL380やSL400Sが候補となります。

中古相場は3〜5万円程度で、入門用として手頃な価格です。

ただし、ボルトオンネックのSL380はチューニング安定性に難があるという声もあるため、可能であればセットネックのSL400S以上を選ぶとよいでしょう。

本格的なサウンドを求める場合は、マホガニーボディのSL700以上またはLP500以上がおすすめです。

バイサウンドシステムを楽しみたい場合は、SL500S以降またはLP800以上のコイルタップ搭載モデルを選んでください。

いずれの場合も、年代物であるため個体の状態確認が最重要です。

可能な限り実物を確認し、ネックの状態や電装系の動作を確認してから購入することを強くおすすめします。

中古購入時の注意点とチェックポイント

ヤマハのレスポールタイプは、製造から40年以上が経過した年代物です。

中古購入時には、いくつかの重要なチェックポイントを押さえておく必要があります。

必ず確認すべき重量と個体差の問題

ヤマハのレスポールタイプは、個体によって重量差が大きいことで知られています。

カタログ上の公称重量と実測値が異なるケースが多く、同じモデルでも4.2kg〜4.9kgまで幅があります。

ある購入者の体験では、楽器店で「4.4kg弱」と聞いて注文したところ、実際には4.5kg以上あったというケースが報告されています。

レスポールタイプは元々重量級のギターですが、4.5kgを超えると長時間の演奏で疲労を感じやすくなります。

オンラインで購入する場合は、必ず実測重量を確認してください。

店舗で購入する場合も、自分で重量を測定するか、店員に正確な計測を依頼することをおすすめします。

トラスロッドとネックの状態確認方法

年代物のギターで最も重要なチェックポイントがトラスロッドの状態です。

トラスロッドは、ネックの反りを調整するための金属棒で、長年の使用で調整限界に達している個体があります。

「ロッド限界」の個体は、ネックの反りを修正できないため、弦高が高くなり演奏性が著しく低下します。

ある中古ショップでは、ロッド限界のSLシリーズが当初12万円の提示から79,800円に値下げされた事例があります。

チェック方法としては、まずネックをサイドから目視で確認し、極端な順反りや逆反りがないか確認します。

次に、1フレットと最終フレットを押さえた状態で、8〜9フレット付近の弦と指板の隙間を確認してください。

適正な隙間は名刺1枚程度(約0.3mm)です。

可能であれば、トラスロッドを実際に回してみて、調整の余地があるか確認することをおすすめします。

電装系の劣化とよくあるトラブル

40年以上前のギターでは、電装系の劣化がほぼ確実に発生しています。

よくあるトラブルとして、以下の症状が報告されています。

ポットのガリは最も一般的な症状で、ボリュームやトーンを回すとノイズが発生します。

これはポット内部の接点が酸化したり、汚れが付着したりすることで起こります。

トグルスイッチの導通不良も頻繁に見られ、ピックアップの切り替えが不安定になります。

「フロントピックアップしか音が出ない」という症状は、トグルスイッチの故障が原因であることが多いです。

配線の劣化によるノイズ増加や音切れも発生します。

電装系のトラブルは、パーツ交換で修理可能です。

ポット、コンデンサ、トグルスイッチ、アウトプットジャックなどを全て交換しても、パーツ代は8,000円程度で収まります。

購入前に電装系の状態を確認し、不具合がある場合は修理費用を考慮した価格交渉をすることをおすすめします。

オリジナルパーツの希少性と入手難易度

ヤマハのレスポールタイプは、製造終了から40年近くが経過しており、オリジナルパーツの入手が困難になっています。

特に以下のパーツは希少性が高く、オークションでも高値で取引されています。

ノブ類(OKH-T等)は、オークションで未使用品4個セットが4,000円前後で取引されています。

ただし、前述の通り現行のヤマハSG-1802用ノブが互換性を持つ場合があり、楽器店取り寄せで1個594円という選択肢もあります。

ピックアップは、SGシリーズ用のものが流用できる場合がありますが、出回る数が少なく価格も高騰しています。

スイッチポット(バイサウンド用)は特に入手困難で、見つけたら早めに確保しておくことをおすすめします。

オリジナルの状態を維持することにこだわる場合は、パーツの入手難易度も考慮して購入を検討してください。

カスタムや近代化を前提とするのであれば、汎用パーツで代用できる部分も多いため、それほど神経質になる必要はありません。

ヤマハ レスポールの中古相場と価格動向

ヤマハのレスポールタイプを購入する際に気になるのが、中古市場での相場です。

モデル別の価格帯や、今後の動向について解説します。

モデル別の中古市場価格一覧

2026年2月時点での中古市場価格は、以下のような傾向となっています。

モデルハードオフ店頭価格オークション相場
SL38035,200円20,000〜40,000円
SL400S44,000円25,000〜50,000円
SL50030,000〜50,000円25,000〜45,000円
SL-70082,500円50,000〜90,000円
LP50040,000〜60,000円35,000〜55,000円
LP100060,000〜100,000円50,000〜80,000円

状態やオリジナル度によって価格は大きく変動します。

上位モデルや状態の良い個体は、相場より高値で取引される傾向があります。

オークション・フリマアプリでの相場

Yahoo!オークションの過去180日間のデータによると、ヤマハのレスポールタイプの落札相場は以下の通りです。

最安値は6,200円、平均落札価格は35,059円、最高値は321,100円となっています。

オークファンの直近30日間のデータでは、平均落札価格は50,257円、出品数は23件でした。

メルカリでは、SL550が28,400円〜48,500円程度で出品されています。

ジャンク品や状態の悪い個体は1万円以下で出品されることもありますが、修理費用を考慮すると割高になる可能性があります。

逆に、レアモデルや極上品は10万円を超える価格で取引されることもあります。

買取価格の目安と高く売るコツ

買取価格は、販売価格の半額以下が目安となります。

ある買取業者の実績では、ネック調整不可のSL380が10,000円で買取されています。

状態の良い個体であれば、2〜4万円程度の買取価格が期待できるでしょう。

高く売るためのポイントとして、以下の点が挙げられます。

オリジナルパーツが揃っていることは重要な評価ポイントです。

ノブやピックガードなど、欠品がないか確認しておきましょう。

ネックの状態が良好で、トラスロッドに調整余地があることも高評価につながります。

電装系が正常に動作することも大切です。

売却前に簡単なクリーニングを行い、見た目を整えておくことで印象が向上します。

楽器買取専門店に査定を依頼すると、リサイクルショップより高値が期待できる傾向があります。

今後の価格動向と投資価値

ジャパンビンテージ市場全体が価格上昇傾向にある中、ヤマハのレスポールタイプも緩やかに値上がりしています。

GrecoやTokaiのレスポールコピーが25万〜50万円の価格帯に達している状況と比較すると、ヤマハはまだ手頃な価格帯に留まっています。

今後の見通しとして、ハイグレードモデル(SL1000、LP1000等)は引き続き値上がりが予想されます。

一方、スタンダードモデルは次第に落ち着くのではないかという見方もあります。

投資目的での購入は推奨しませんが、「今後さらに入手困難になる可能性がある」という観点では、状態の良い個体を見つけたら早めに確保しておく価値はあるでしょう。

ただし、ヴィンテージギターは「一度売ってしまうと買い戻すのが非常に困難」という点に留意が必要です。

他社ジャパンビンテージとの比較

ヤマハのレスポールタイプを検討する際、他のジャパンビンテージメーカーとの比較も気になるところです。

主要メーカーとの違いを整理します。

Greco レスポールとの違いと評価

Grecoは、1970〜80年代のジャパンビンテージ市場で最も人気の高いブランドです。

Gibsonコピーとしての再現度が高く、本家に近いルックスとサウンドが特徴です。

ヘッドの形状やロゴデザインも本家を強く意識しており、「コピーモデルの王道」という評価を受けています。

中古相場は高騰しており、人気モデルは10万円を超える価格で取引されています。

ヤマハとの違いとして、Grecoは「本家に忠実なコピー」を目指したのに対し、ヤマハは「独自色を出したコピー」という方向性の違いがあります。

パーツ互換性もGrecoの方が高く、Gibson用パーツがそのまま使える場合が多いです。

本家Gibsonのサウンドを求めるならGreco、独自機能を楽しみたいならヤマハという選び方ができます。

Tokai レスポールとの違いと評価

Tokaiは、精密な再現性と良質な木材使用で知られるブランドです。

「Love Rock」シリーズは、Gibsonレスポールの忠実なコピーとして高い評価を受けています。

ヤマハとの違いとして、Tokaiは本家の仕様をできる限り忠実に再現する方向性です。

木材の選定にもこだわりがあり、美しい杢目のメイプルトップなど、外観の再現度も高いです。

中古相場はGrecoと同様に上昇傾向で、人気モデルは10万円以上となっています。

サウンドの再現性を重視するならTokai、コストパフォーマンスを重視するならヤマハという選び方が考えられます。

Burny・Edwardsとの違いと評価

BurnyはFernandes傘下のブランドで、Gibsonコピーを多数展開していました。

Edwardsは現在ESPグループのブランドで、比較的入手しやすい価格帯のレスポールタイプを販売しています。

Burnyは1970〜80年代のジャパンビンテージとして、Greco・Tokaiに次ぐ人気を持っています。

量販店との提携で販売網が広かったため、流通量も比較的多いです。

ヤマハとの違いとして、Burnyも本家に忠実なコピー路線であり、独自機能は少ないです。

中古相場はGreco・Tokaiよりやや手頃な傾向がありますが、人気モデルは同様に高騰しています。

ヤマハを選ぶメリット・デメリット

ヤマハのレスポールタイプを選ぶメリットとデメリットを整理します。

メリットとして、まず価格の手頃さが挙げられます。

他社ジャパンビンテージに比べて相場が抑えめで、状態の良い個体でも5〜10万円程度で入手可能です。

バイサウンドシステムという独自機能を搭載したモデルがあり、ハムバッカーとシングルコイルの両方のサウンドを楽しめます。

国産ギターならではの丁寧な作りと、信頼性の高さもメリットです。

デメリットとして、本家Gibsonのサウンドを完全に再現できない点があります。

特に廉価モデルはアガチスボディのため、マホガニーボディとは異なるサウンドキャラクターとなります。

パーツの互換性が低く、修理やカスタム時に苦労する場合があります。

知名度が低いため、所有感やブランド価値を重視する方には物足りない可能性があります。

現行モデルREVSTARはレスポールの代わりになる?

ヤマハは現在、レスポールタイプの製造を終了していますが、REVSTARシリーズという新しいモデルを展開しています。

ヴィンテージSL・LPシリーズとの比較を通じて、選択肢を検討します。

REVSTARシリーズの特徴とラインナップ

REVSTARは、2016年にヤマハがギター製作50周年を記念して発表したオリジナルモデルです。

2022年にフルモデルチェンジを経て、現在は3グレード24品番のラインナップとなっています。

グレードは「Professional(RSP)」「Standard(RSS)」「Element(RSE)」の3種類です。

レスポール系の2ハムバッカー構成を持ちながら、カフェレーサーバイクにインスパイアされた独自のデザインが特徴です。

2017年にはグッドデザイン賞を受賞しており、デザイン面での評価も高いモデルです。

海外では「レスポールの代替」として高く評価されており、Redditなどでは「過小評価されている」という声が多く見られます。

ヴィンテージSL・LPとREVSTARのサウンド比較

サウンド面での違いを整理します。

ヴィンテージSL・LPシリーズは、1970〜80年代のピックアップ特性を持ち、クラシックなハムバッカーサウンドが特徴です。

バイサウンド搭載モデルでは、コイルタップによるシングルコイルサウンドも出力可能です。

REVSTARシリーズは、アルニコVマグネットを使用したVH5ピックアップを搭載しています。

「上品な音」「歪ませても綺麗に響く」という評価があり、クリーン、クランチ、ディストーションのいずれでも良い音を出すと評価されています。

RSS20(ミドルグレード)には5WAYセレクターが搭載されており、通常の3ポジションに加えてストラトのようなハーフトーンも出力可能です。

フォーカススイッチ(トーンノブのプッシュ/プル)で音量と中域を持ち上げる機能も備えています。

重量面では、REVSTARはチェンバー加工により約3.5kg程度と軽量です。

ヴィンテージSL・LPが4.2〜4.5kgあることを考えると、大幅な軽量化が実現されています。

新品REVSTARと中古ヤマハレスポールどちらを選ぶべきか

選択の基準を整理します。

新品REVSTARを選ぶべき人は、以下のような方です。

信頼性と安心感を重視する方には、新品の保証付きモデルが適しています。

軽量なギターを求める方には、約3.5kgのREVSTARが魅力的でしょう。

ステンレスフレット(RSS20以上)による長寿命とメンテナンス性を重視する方にもおすすめです。

現代的な機能(5WAYセレクター、フォーカススイッチ等)を活用したい方にも向いています。

RSS20は実売約98,000円で、ステンレスフレットやカーボン補強ネックなど、高機能な仕様を備えています。

中古ヴィンテージSL・LPを選ぶべき人は、以下のような方です。

ジャパンビンテージの雰囲気や歴史的価値を楽しみたい方には、SL・LPシリーズが魅力的です。

クラシックなハムバッカーサウンドを求める方には、当時のピックアップ特性が合うでしょう。

メンテナンスやカスタムを楽しめる方には、年代物のギターを自分で整備する喜びがあります。

より手頃な価格で国産レスポールタイプを入手したい方には、3〜5万円程度で入手できるSL・LPシリーズがおすすめです。

まとめ:ヤマハ レスポール評価と賢い選び方

ヤマハのレスポールタイプについて、評価から選び方まで詳しく解説してきました。

最後に、購入判断のポイントをまとめます。

購入をおすすめできる人・できない人

ヤマハのレスポールタイプは、全ての人に適したギターではありません。

購入をおすすめできるのは、以下のような方です。

ジャパンビンテージに興味があり、他社より手頃な価格で入手したい方に向いています。

バイサウンドシステム(コイルタップ)の独自機能に魅力を感じる方には最適です。

メンテナンスやカスタムを自分で楽しめる方には、年代物のギターを蘇らせる達成感があります。

「隠れた名器」を発掘する楽しみを味わいたい方にもおすすめです。

一方、購入をおすすめしにくいのは、以下のような方です。

本家Gibsonのサウンドを完全に再現したい方には、ヤマハの独自仕様が合わない可能性があります。

パーツ交換やカスタムの互換性を重視する方には、独自規格のヤマハは不向きです。

軽量なギターを求める方には、4kg超のヴィンテージモデルは負担が大きいでしょう。

ブランド価値や所有感を重視する方には、知名度の低さが気になるかもしれません。

後悔しないための最終チェックリスト

購入前に確認すべきポイントを箇条書きでまとめます。

  • ヤマハのレスポールタイプはSLシリーズ(1976〜1983年)とLPシリーズ(1984〜1986年)の2系統が存在する
  • 廉価モデル(SL380、SL500等)はアガチスボディで本家レスポールとは異なるサウンド特性を持つ
  • 上位モデル(SL700以上、LP500以上)はマホガニーボディで本格的な仕様となる
  • バイサウンドシステム搭載モデルはハムバッカーとシングルコイルの切り替えが可能
  • 中古購入時は必ず実測重量を確認し、4.2〜4.9kgの個体差に注意する
  • トラスロッドの状態確認は最重要で、「ロッド限界」の個体は修理不可能
  • 電装系の劣化はほぼ確実に発生しており、パーツ交換費用は8,000円程度を見込む
  • オリジナルパーツは入手困難で、汎用パーツでの代用を検討する必要がある
  • 中古相場は廉価モデルで3〜5万円、上位モデルで5〜10万円程度
  • 現行のREVSTARシリーズは軽量かつ高機能で、新品購入の選択肢としても検討に値する
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