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ZOOM MS-70CDR Plus レビュー解説!音質と進化を徹底検証

ギターやシンセサイザーの音作りにおいて、ペダルボードのスペース不足や重量問題に悩まされていませんか。

空間系エフェクターを一つにまとめたいけれど、音質には妥協したくないという方は多いはずです。

ZOOM MS-70CDR+(プラス)は、そんなミュージシャンの悩みを一挙に解決するポテンシャルを秘めています。

この記事では、名機と呼ばれた前作から劇的な進化を遂げた本機の音質や使い勝手を、徹底的にレビュー解説します。

最新の機能や実際の使用感を詳しく知ることで、あなたの理想のサウンドシステム構築に役立つ情報が得られるでしょう。

目次

ZOOM MS-70CDR+の実機レビュー:特徴と旧モデルからの劇的な進化

多くのギタリストやベーシスト、そしてシンセサイザー奏者に愛用されてきた「MS-70CDR」が、待望のアップデートを果たしました。

見た目のコンパクトさはそのままに、中身は全くの別物と言えるほどの大幅な進化を遂げています。

まずは、その基本スペックとハードウェアとしての改良点について、具体的に見ていきましょう。

149種類の空間系エフェクトを搭載した「空間系特化の小さな巨人」

MS-70CDR+の最大の特徴は、小さな筐体に詰め込まれた膨大な数のエフェクト群です。

コーラス、ディレイ、リバーブといった空間系エフェクトを中心に、合計149種類ものエフェクトが搭載されています。

内訳としては、43種類のコーラス・モジュレーション、29種類のディレイ、33種類のリバーブ、そして44種類のダイナミクス・フィルター・SFX系エフェクトとなります。

これ一台あれば、定番のサウンドから飛び道具的な特殊サウンドまで、あらゆる空間表現が可能になると言っても過言ではありません。

まさに「空間系特化の小さな巨人」と呼ぶにふさわしい、圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。

アナログ回路の刷新による音質の向上とバイパス音の変化

今回のモデルチェンジで最も注目すべき点は、アナログ回路の設計が見直されたことです。

ZOOMの公式サイトや技術仕様によると、フラットな位相特性を持つアナログ入出力回路が採用されています。

これにより、エフェクトをオフにした状態(バイパス音)でも、原音の劣化が少なく、クリアでオープンなサウンドが実現されました。

旧モデルでは一部のユーザーから指摘されていた「音のこもり」や「デジタル臭さ」が大きく改善されており、プロの現場でも通用するクオリティに仕上がっています。

視認性が向上したカラーLCDと4つのノブによる操作感の改善

操作インターフェースも大きく進化しており、特にディスプレイの視認性が向上しました。

新たに採用されたカラーLCDは、選択しているエフェクトのカテゴリー(コーラスは水色、ディレイは青、リバーブは緑など)に応じてバックライトの色が変化します。

薄暗いステージ上でも、現在どの種類のエフェクトを操作しているかが一目でわかるため、誤操作のリスクが減ります。

また、画面の下に配置された4つのエンコーダーノブによって、パラメータの調整が直感的に行えるようになりました。

旧モデル(無印MS-70CDR)とMS-70CDR+の違い・比較まとめ

旧モデルと新しい「プラス」の違いを整理すると、進化のポイントがより明確になります。

まず、同時使用できるエフェクト数はどちらも最大6つですが、プラスでは処理能力が向上しており、より高品位なアルゴリズムのエフェクトを扱えるようになりました。

次に、旧モデルにはなかった「USB MIDI」への対応や、iOSアプリとの連携機能が追加されています。

さらに、電源周りではUSBモバイルバッテリーでの駆動も正式にサポートされ、利便性が高まりました。

音質、機能、操作性のすべてにおいて、正統かつ大幅なアップデートが施されています。

音質・サウンドの徹底検証:ギター&シンセでの使用感

スペック上の進化は素晴らしいですが、最も重要なのは実際の「音」です。

ここでは、ギターだけでなく、シンセサイザーなどのライン楽器を接続した場合も含めて、そのサウンドクオリティを深掘りします。

スタジオクオリティのエフェクトが、この価格帯のペダルでどこまで再現されているのか検証していきましょう。

コーラス・ディレイ・リバーブのクオリティとステレオ効果の実力

MS-70CDR+に搭載されている主要な空間系エフェクトは、非常に高密度でリッチな質感を持っています。

コーラスはシルキーで広がりがあり、ヴィンテージのアナログコーラスを彷彿とさせる温かみのあるサウンドも再現可能です。

ディレイやリバーブに関しても、ステレオ入出力を活かした音の広がりは特筆すべきものがあります。

左右のスピーカーを使ったピンポンディレイや、包み込まれるようなホールリバーブの響きは、デジタル臭さを感じさせない自然な減衰音を実現しています。

シンセサイザーやライン入力での使用感とノイズレベルの検証

このペダルはギターやベース専用と思われがちですが、実はシンセサイザーユーザーにも強くおすすめできます。

ステレオ入力端子(L/R)を備えているため、シンセサイザーのステレオ出力をそのまま入力し、広がりのある処理を行えます。

また、ラインレベルの入力にも対応できるヘッドルームを持っており、音が歪んでしまう心配も少ないです。

気になるノイズレベルについても、回路の刷新により非常に低く抑えられており、静寂なアンビエントサウンドを作る際もヒスノイズが邪魔をしません。

シマーリバーブやホールドディレイなど飛び道具系エフェクトの評価

MS-70CDR+は、スタンダードな効果だけでなく、クリエイティブな飛び道具系エフェクトも優秀です。

残響音にピッチシフトを加えて幻想的な音を作る「シマーリバーブ」は、高価な専用機に匹敵する美しい響きを持っています。

また、フットスイッチを踏んでいる間だけエフェクトがかかる「ホールドディレイ」や「ホールドリバーブ」などの機能も搭載されています。

これにより、曲の展開に合わせて瞬間的に強烈な空間効果を加えるといった、ダイナミックな演奏表現が可能になります。

音痩せは解消された?バッファーとバイパス音のクリアさ

マルチエフェクターを導入する際に多くの人が懸念するのが「音痩せ」の問題です。

しかし、前述の通りアナログ回路の刷新によって、MS-70CDR+のバッファーとバイパス音は非常にクリアになっています。

エフェクトを全てオフにした状態(スルー音)でも、高域が削がれたり、音が細くなったりする印象はほとんど受けません。

常時接続していてもアンプ直のサウンドキャラクターを損なわないため、システムの中核としても安心して組み込むことができます。

実際の使い勝手と機能性を解説:アプリ連携とMIDI

MS-70CDR+の魅力は音質だけにとどまらず、現代の制作環境に合わせた機能性にもあります。

特にアプリ連携やMIDIコントロールは、旧モデルにはなかった大きなアドバンテージです。

ここでは、日々の練習やライブパフォーマンスを快適にするための機能について解説します。

iOSアプリ「Handy Guitar Lab」でのパッチ編集とライブラリ管理

専用のiOSアプリ「Handy Guitar Lab for MS-70CDR+」を使用することで、ペダル操作の利便性が飛躍的に向上します。

iPhoneやiPadをUSBケーブルで本体と接続すれば、画面上で直感的にエフェクトの並べ替えやパラメータ編集が行えます。

本体の小さな画面とかがんでの操作から解放されるため、音作りの効率が格段に上がります。

また、作成したパッチのバックアップや管理もアプリ上で行えるため、ライブごとのセットリスト管理も容易になります。

USB MIDI対応による外部コントロールとパッチ切り替えの可能性

USB端子を経由してMIDI信号を受信できるようになった点も、システム構築において重要な進化です。

外部のMIDIコントローラーやDAW(音楽制作ソフト)から「プログラムチェンジ」信号を送ることで、瞬時にパッチを切り替えることができます。

これにより、スイッチャーを中心とした大規模なペダルボードシステムの一部として、MS-70CDR+を統合制御することが可能になりました。

曲中の展開に合わせて自動で音色を切り替えるなど、よりプロフェッショナルな使い方が実現します。

電池駆動(単3×2本)とUSBモバイルバッテリー対応の実用性

電源環境を選ばない柔軟性の高さも、このペダルの大きな強みです。

単3アルカリ電池2本で約7時間の連続駆動(ステレオ入力時は約5時間)が可能であり、電源確保が難しい屋外での使用にも対応します。

さらに、USBバスパワーや市販のUSBモバイルバッテリーでの駆動にも対応しています。

コンセントが足りない狭いステージや、ちょっとしたスタジオ練習の際にも、モバイルバッテリーがあればACアダプターを持ち歩く必要がありません。

カーソル型フットスイッチによるライブでの操作性と踏み心地

本体のフットスイッチ周辺には、足で操作できる「カーソル型スイッチ」が配置されています。

これは、演奏中にギターを持ったままでも、足先でスイッチの四隅を押すことでパッチメモリのスクロールなどができる機能です。

いちいちしゃがんで手でボタンを押す必要がないため、ライブ中のスムーズな音色切り替えをサポートしてくれます。

メインのフットスイッチ自体の踏み心地も良好で、確実なスイッチングが可能です。

ZOOM MS-70CDR+の良い点(メリット)とおすすめな人

ここまで機能や特徴を見てきましたが、具体的にどのようなユーザーにとってメリットが大きいのでしょうか。

このペダルを導入することで得られる恩恵と、特におすすめしたいユーザー層について整理します。

ペダルボードを劇的に軽量化・省スペース化したい人への恩恵

最大のメリットは、やはりそのコンパクトさによる「省スペース化」です。

通常、コーラス、ディレイ、リバーブを個別のペダルで揃えると、ボードのスペースを大きく占有し、重量も増してしまいます。

MS-70CDR+なら、これら全てを一般的なコンパクトエフェクター1台分のサイズに収めることができます。

機材車がなく電車移動がメインのバンドマンや、小さなカフェやバーで演奏する機会が多いプレイヤーにとって、機材の軽量化は大きな助けとなります。

高価なブティックペダルの代用として多彩な音作りをしたい人

「あの有名なリバーブペダルの音が欲しいけれど、高すぎて手が出ない」という人にもおすすめです。

MS-70CDR+には、数々の名機をモデリングしたエフェクトが多数収録されています。

もちろん本物と完全に同じとはいきませんが、その特徴やニュアンスを非常に高いレベルで再現しており、実際のアンサンブルの中では聴き分けがつかないことも多いです。

低予算で多彩なハイエンドサウンドを試すことができるため、音作りの引き出しを一気に増やすことができます。

最大6エフェクト同時使用で複雑なアンビエントサウンドを作りたい人

最大6つのエフェクトを自由に組み合わせて同時使用できるため、音作りの自由度が非常に高いです。

例えば、「ゲートリバーブ」の後に「モジュレーションディレイ」をかけ、さらに「シマーリバーブ」で包み込むといった複雑なルーティングも1台で完結します。

シューゲイザーやポストロック、アンビエントミュージックなど、空間系エフェクトを多用して独自の世界観を作り込みたいクリエイターには最適なツールです。

購入前に知っておくべき注意点(デメリット)

非常に優秀なペダルですが、購入してから後悔しないためには、いくつかの注意点も理解しておく必要があります。

小型マルチエフェクターならではの制約やデメリットについても、公平な視点で解説します。

小型筐体ゆえのフットスイッチの踏み間違いや操作のクセ

コンパクトさはメリットである反面、操作においては窮屈さを感じる場面があるかもしれません。

特に、カーソル型スイッチはメインのフットスイッチの周囲に配置されているため、足の大きな人や厚底のブーツを履いている場合は、意図せず触れてしまう可能性があります。

また、ライブ中に頻繁にパッチを切り替える操作にはある程度の慣れが必要であり、大型のマルチエフェクターのような直感的な足元操作とは感覚が異なります。

DSPパワーの限界とエフェクト同時使用時の制限について

最大6エフェクトまで同時使用可能と謳われていますが、これには「DSPパワー(処理能力)」という制限が伴います。

高品位で処理負荷の高いエフェクト(例えば、複雑なリバーブやアンプモデルなど)を複数選ぶと、6つに達する前に処理能力の上限に達し、それ以上エフェクトを追加できなくなることがあります。

全てのエフェクトを無制限に組み合わせられるわけではない点には注意が必要です。

特定のハイエンド機材と比較した場合のエフェクトの質感の違い

価格を考えれば驚異的な音質ですが、数万円から10万円クラスの単機能ハイエンドペダル(StrymonやEventideなど)と厳密に比較すると、質感に差が出る場合はあります。

特に、音の解像度や圧倒的な空気感、濃密さといった点では、専用機に軍配が上がることも事実です。

プロユースのレコーディングなどで究極のクオリティを求める場合は、専用機との併用を検討するのが現実的です。

ユーザーのリアルな口コミ・評判まとめ

実際にMS-70CDR+を購入し、使用しているユーザーの声を集めて分析しました。

客観的な評価を知ることで、自分にとって最適な機材かどうかを判断する材料にしてください。

高評価の口コミ:圧倒的なコストパフォーマンスとクリアな音質

多くのユーザーが口を揃えて評価しているのは、やはり「コストパフォーマンスの高さ」です。

「この価格でこれだけの種類の音が手に入り、しかも音が良い」という驚きの声が多く見られます。

また、旧モデルからの買い替えユーザーからは、「バイパス音が明らかに良くなった」「ノイズが減って使いやすくなった」という音質面の向上を評価する意見が多数寄せられています。

シンセサイザーで使用しているユーザーからも、「ステレオ入力ができる貴重なコンパクトペダル」として重宝されているようです。

低評価の口コミ:ディスプレイの視認性やインターフェースへの不満

一方で、ネガティブな意見としては「画面の情報量が多すぎて文字が小さい」といった視認性に関するものが挙げられます。

また、多機能ゆえに階層メニューが深く、「ライブ中に急いで設定を変更するのが難しい」という操作性の課題を指摘する声もあります。

これらについては、自宅でじっくり音作りをしてプリセットを保存し、ライブでは呼び出すだけにするなどの運用での工夫が必要かもしれません。

ZOOM MS-70CDR+のスペックと価格情報

最後に、MS-70CDR+の基本的なスペックと、現在の市場価格についてまとめます。

購入を検討する際の最終確認として参考にしてください。

主要スペック一覧(サイズ・重量・入出力端子)

項目スペック
同時使用エフェクト数最大6エフェクト
パッチメモリー数100
入力端子2 x 標準フォーンジャック(L/MONO, R)
出力端子2 x 標準フォーンジャック(L/MONO, R)
電源単3電池×2、ACアダプタ(DC9V)、USBバスパワー
USB端子USB Type-C(MIDI、電源、アプリ接続用)
外形寸法133mm (D) x 79mm (W) x 61mm (H)
重量368g(電池含まず) / 415g(電池含む)

軽量コンパクトでありながら、ステレオ入出力やUSB Type-Cなど、現代的な仕様をしっかり備えています。

市場価格の相場と中古購入時の注意点

2025年現在、新品の市場価格はおおよそ15,000円前後で推移しています。

中古市場にも徐々に出回ってきていますが、人気商品のため値崩れはしにくい傾向にあります。

中古で購入する場合は、フットスイッチの反応が悪くなっていないか、ノブのガリがないかなど、可動部の消耗具合をよく確認することをおすすめします。

また、付属品としてACアダプターが含まれていない場合が多いので、別途用意する必要があるかどうかもチェックポイントです。

【結論】MS-70CDR+は今買うべきマルチエフェクターか?

結論として、ZOOM MS-70CDR+は「空間系エフェクトをコンパクトにまとめたい全ての人」にとって、間違いなく「買い」のペダルです。

旧モデルからの音質向上は著しく、現代の音楽制作環境にもマッチする機能性を備えています。

初心者からプロのサブボードまで、あらゆる場面で活躍してくれる頼もしい一台となるでしょう。

まとめ:ZOOM MS-70CDR Plus レビュー解説

  • 149種類の多彩な空間系エフェクトを搭載し、圧倒的なコストパフォーマンスを誇る
  • アナログ回路の刷新により、音質とバイパス音のクリアさが旧モデルから劇的に向上
  • カラーLCDとバックライト機能により、エフェクトの種類が一目で判別可能
  • ステレオ入力対応で、ギターだけでなくシンセサイザーやキーボードにも最適
  • USB MIDIに対応し、外部機器からのパッチ切り替えやコントロールが可能
  • iOSアプリ「Handy Guitar Lab」を使えば、スマホで快適に音作りができる
  • 単3電池やモバイルバッテリーで駆動でき、屋外や電源のない場所でも使用可能
  • ペダルボードの省スペース化に貢献し、ブティックペダルの代用としても優秀
  • スイッチ操作やDSPの処理制限など、小型機ならではのクセには慣れが必要
  • 価格は約15,000円で、機能と音質を考えれば非常に満足度の高い一台である
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