フジゲンのギターを購入したいけれど、グレードやシリーズの違いがよく分からないと感じていませんか。
Expert、J-Standard、Boundaryという3つのグレードに加え、Neo ClassicやMasterfieldといったシリーズも存在するため、どれを選べばいいのか迷ってしまう方は多いでしょう。
この記事では、フジゲンの全グレードと主要シリーズの特徴、価格帯、選び方を徹底的に解説します。
独自技術であるC.F.S.のメリット・デメリットや、実際のユーザー評価、最新モデル情報まで網羅していますので、自分に最適な一本を見つける参考にしてください。
フジゲンとは?国産ギターメーカーの歴史と特徴
フジゲンは、長野県松本市に本社を置く日本を代表するギター製造メーカーです。
1960年の創業以来、世界的ブランドのOEM製造を数多く手がけ、現在は自社ブランドとして高品質なギターを製造しています。
フジゲンの歴史|1960年創業から世界一のギター生産量へ
フジゲン株式会社は、1960年5月に「富士弦楽器製造株式会社」として創業しました。
創業当初はクラシックギターの製造からスタートしましたが、翌1961年にはエレキギター製造へと転向しています。
その後、アイバニーズやグレコなどのブランドの下請けとして、フェンダーやギブソンのコピーモデルを製作し、技術力を磨いていきました。
1983年には「ギター生産数世界一」を達成し、日本のエレキギター製造業界をリードする存在となっています。
1989年に現在の社名「フジゲン株式会社」に変更され、2001年には池袋に自社ブランドの旗艦店「フジゲンカスタムハウス」をオープンしました。
フェンダージャパンやアイバニーズを手がけたOEM製造の実績
フジゲンのOEM製造実績は、世界のギター業界において非常に重要な位置を占めています。
1982年から1997年までフェンダージャパンの製造を担当し、「ジャパンヴィンテージ」として現在でも高く評価される製品を生み出しました。
アイバニーズとの関係は1962年から続いており、現在もPrestigeシリーズやJ-Customシリーズといった高級モデルの製造を継続しています。
2002年から2008年にかけては、エピフォンのギブソンモデル上位グレード「エリーティスト」シリーズも製造していました。
こうした実績により、フジゲンは「Made in Japan」ギターの品質を世界に知らしめる存在となっています。
自社ブランド「FUJIGEN」と「FGN」の違い
フジゲンには「FUJIGEN」と「FGN」という2つのロゴが存在し、それぞれ使用条件が異なります。
「FUJIGEN」ロゴは、オリジナルシェイプのギターや、オーダーメイド品、特別モデルなど1本単位で製作されるギターに使用されます。
一方、「FGN」ロゴは、Expert、J-Standard、Boundary、Neo Classicといったレギュラー量産品に付けられています。
つまり、ヘッドに「FUJIGEN」ロゴがあるギターは、世界で唯一の特別な一本であることを意味しているのです。
カスタムオーダーでギターを注文した場合も「FUJIGEN」ロゴが付与され、所有者にとって特別感のある仕様となっています。
フジゲンのグレード体系|3つのランクを徹底解説
フジゲンのオリジナルモデルは、Expert、J-Standard、Boundaryという3つのグレードに分類されています。
各グレードは、使用される木材の品質、パーツのグレード、製造工程の細かさなどが異なり、価格帯も明確に分かれています。
Expert(最高グレード)の特徴と価格帯
Expertシリーズは、フジゲンのレギュラー生産モデルにおける最高グレードです。
厳選された高品位な木材と、FUJIGEN独自のさまざまな技術が投入され、見た目の美しさ、演奏性の高さ、サウンドの良さを兼ね備えています。
ネックには狂いの少ない安定した柾目材が使用され、ボディには比較的軽量な良質材が厳選して採用されています。
GOTOHのロックペグやブリッジなど、高品質なハードウェアが標準装備されている点も特徴です。
価格帯は新品で20万円から35万円程度、中古市場では15万円から28万円程度で取引されています。
J-Standard(標準グレード)の特徴と価格帯
J-Standardシリーズは、実売価格で10万円前後に設定された標準グレードのラインナップです。
価格帯こそ標準的ですが、各モデルにはしっかりとしたコンセプトがあり、無理に高級感を演出しない実用的なギターとして仕上がっています。
上位グレードのExpertと同様に、C.F.S.やコンパウンドラディアス指板といったフジゲン独自の技術が搭載されています。
ボディ材にはバスウッドが採用されることが多く、コストを抑えながらも十分な音質を確保しているのが特徴です。
価格帯は新品で8万円から15万円程度、中古では6万円から12万円程度となっています。
Boundary(入門グレード)の特徴と価格帯
Boundaryシリーズは、フジゲンのラインナップにおける入門グレードに位置づけられています。
価格を抑えたエントリーモデルでありながら、C.F.S.やコンパウンドラディアス指板など、上位モデル譲りの構造を採用しています。
初心者が最初の一本として選んでも、長く使い続けられる品質を備えている点が大きな魅力でしょう。
ボディにはバスウッドが使用され、軽量で扱いやすい設計となっています。
価格帯は新品で5万円から8万円程度、中古市場では3万円から6万円程度で購入可能です。
各グレードの主な違い比較表
3つのグレードの違いを、主要なスペックで比較すると以下のようになります。
| 項目 | Expert | J-Standard | Boundary |
|---|---|---|---|
| 価格帯(新品) | 20〜35万円 | 8〜15万円 | 5〜8万円 |
| ボディ材 | アッシュ、アルダー、マホガニー | バスウッド、アルダー | バスウッド |
| ネック材 | 厳選柾目メイプル | メイプル | メイプル |
| 指板材 | ローズウッド、メイプル | グレナディロ、ローズウッド | メイプル |
| ペグ | GOTOH製ロックペグ | GOTOH製 | 標準仕様 |
| ブリッジ | GOTOH製高級モデル | GOTOH製 | 標準仕様 |
| C.F.S. | 搭載 | 搭載 | 搭載 |
| コンパウンドラディアス指板 | 搭載 | 搭載 | 搭載 |
| ハードケース | 付属 | 付属(モデルによる) | ギグバッグ |
注目すべきは、入門グレードのBoundaryでもC.F.S.とコンパウンドラディアス指板が搭載されている点です。
フジゲンの独自技術を全グレードで体験できることが、他メーカーにはない大きな強みとなっています。
フジゲンの主要シリーズ一覧と特徴
フジゲンには、グレードとは別軸で複数のシリーズが存在します。
ボディ形状やピックアップ配列、ターゲットとする音楽ジャンルによって、それぞれ個性的な展開がなされています。
Expert ODYSSEYシリーズ|フラッグシップモデルの魅力
Expert ODYSSEY(EOS)は、フジゲンのフラッグシップモデルとして位置づけられているシリーズです。
モダンストラト的なボディ形状に、SSHレイアウトのピックアップを配置した汎用性の高い設計が特徴となっています。
ハムバッカーにはコイルスプリット機能が装備され、シングルコイルサウンドからハムバッカーサウンドまで幅広い音色をカバーできます。
アッシュボディやフレイムメイプルトップなど、複数の仕様から選択可能で、カスタムオーダーにも対応しています。
2025年には従来のEOS2から「EOS3」へとモデルチェンジし、ステンレスフレットの採用など最新のプロスペックを搭載しています。
Expert FLAMEシリーズ|レスポールタイプの実力
Expert FLAME(EFL)は、レスポールスタイルをベースとしたシングルカッタウェイモデルです。
フレイムメイプルトップとマホガニーバックの二層構造ボディに、マホガニーネックとローズウッド指板という伝統的な木材構成を採用しています。
ネックジョイント部分には「スムース・ヒール・ネック・ジョイント」工法が採用され、ハイポジションへのアクセスが飛躍的に向上しています。
オリジナルのブラス製FJTPテールピースは、トップロードと裏通しの両方に対応可能な設計です。
ネック裏がサテン仕上げになっている点も、伝統的なレスポールにはない現代的な仕様といえるでしょう。
Neo Classicシリーズ|ヴィンテージスタイルの選択肢
Neo Classicシリーズは、伝統的なエレキギターのスタイルをフジゲン流に再現したラインナップです。
ストラトキャスタータイプのNST、テレキャスタータイプのNTE、レスポールタイプのNLC・NLSなど、クラシックなモデルが揃っています。
トラッドな外観はそのままに、C.F.S.やコンパウンドラディアス指板といったフジゲン独自技術が搭載されている点が大きな特徴です。
フェンダーやギブソンの伝統的なサウンドを求めつつ、現代的な演奏性も両立したい方に最適なシリーズとなっています。
価格帯は7万円から18万円程度と、比較的手頃な価格で国産の高品質ギターを入手できます。
Masterfieldシリーズ|セミアコ・フルアコの特徴
Masterfieldシリーズは、フジゲンが手がけるホロウボディギターのラインナップです。
セミアコースティックギターのMSAと、フルアコースティックギターのMFAの2タイプが用意されています。
MSAは、Gibson ES-335よりもやや小ぶりな15インチボディを採用しており、小柄な日本人の体格に適したサイズ設計となっています。
「スクープド・リム&インナーブロック」という独自構造により、サイド材とセンターブロックが一体化され、振動伝達効率が向上しています。
ジャズ、ブルース、フュージョンなど、ホロウボディ特有の甘く温かいサウンドを求めるプレイヤーに人気があります。
Neo Classic 100番台と200番台の違いは何?
Neo Classicシリーズには、100番台と200番台という2つのグレードが存在します。
100番台はエントリー向けの仕様で、FGNオリジナルピックアップと標準的な電装系パーツが搭載されています。
200番台は上位機種として位置づけられ、Seymour Duncan製ピックアップとUSA製電装系パーツが採用されています。
塗装においても、100番台がポリエステルまたはポリウレタン仕上げであるのに対し、200番台はトップラッカー塗装が施されています。
価格差は約5万円程度あり、100番台が7万円から10万円、200番台が12万円から18万円程度となっています。
サウンドの違いも明確で、200番台はより深みのある音色と、鳴りの良さが特徴です。
フジゲン独自技術C.F.S.のメリットとデメリット
C.F.S.(サークル・フレッティング・システム)は、2002年にフジゲンが開発し特許を取得した独自技術です。
フジゲンの全てのギターに採用されているこの技術には、メリットとデメリットの両面があります。
サークル・フレッティング・システムの仕組みと効果
C.F.S.は、ナットから順に弧を描くように湾曲させたフレットを打ち込む技術です。
通常のギターでは、ナットから末広がりに張られる弦とフレットが完全には直交しません。
C.F.S.では、全ての弦がフレットと直交するように設計されており、ポジションを問わずクリアな響きと豊かなサスティーンを実現しています。
公式発表によると、音の立ち上がりの向上、和音のズレ解消、ディストーションサウンドの力強さ向上といった効果があるとされています。
目視では確認が難しいレベルの微細な円弧ですが、理論上は音程の安定性に寄与する設計となっています。
C.F.S.のデメリット|リフレット費用と注意点
C.F.S.には、いくつかの注意すべきデメリットが存在します。
最も大きな問題は、リフレットやすり合わせの際に専門的な対応が必要となる点です。
円弧状の溝に合わせてフレットを打ち込む必要があるため、一般的なリペアショップでは対応できない場合があります。
フジゲン本社または専門工房への依頼が必要となり、費用は通常のリフレットより高額になる傾向があります。
また、従来モデルではフレットを曲げやすい柔らかい素材が使用されており、摩耗が早いという指摘もあります。
チョーキングやビブラートを多用するプレイヤーからは、フレットの減りが気になるという声が聞かれます。
ただし、2025年発売のEOS3ではステンレスフレットとC.F.S.の両立が実現し、この問題は解消されつつあります。
効果を実感できないユーザーも一定数存在し、「普通のギターと変わらない」という評価もある点は認識しておくべきでしょう。
コンパウンドラディアス指板の弾きやすさ
コンパウンドラディアス指板は、円錐指板とも呼ばれる設計で、フジゲンの多くのモデルに採用されています。
ローポジションでは指板のRが丸く、ハイポジションに行くほど平たくなる構造です。
ローポジションではオープンコードなどが押さえやすく、ハイポジションではチョーキング時の音詰まりを回避できます。
弦高を下げたセッティングがしやすくなり、テクニカルなプレイにも適した設計となっています。
通常は高級モデルにのみ採用される構造ですが、フジゲンでは入門グレードのBoundaryシリーズにも搭載されている点が特筆すべきポイントです。
フジゲンの評判と口コミ|実際のユーザー評価
フジゲンのギターに対するユーザー評価は、概ね高い傾向にあります。
ただし、全てが肯定的というわけではなく、改善を望む声も存在します。
ポジティブな評判|品質・コスパ・演奏性の高評価
フジゲンに対するポジティブな評価として、最も多く挙げられるのは製造品質の高さです。
「仕上げがとにかく丁寧で驚いた」「フレット処理が美しく、触り心地もスムーズ」といった声が多く聞かれます。
音の安定性についても、「どのポジション、どの弦を弾いてもバランスの良い音が出る」という評価があります。
コストパフォーマンスに関しては、「スペックを考えると破格」「国産でありながら10万円以下を実現した高コスパモデル」と高く評価されています。
長期使用への信頼性も高く、「長く付き合いたくなるギター」「一生付き合える楽器を作っている」という声も見られます。
GOTOHペグやブリッジなど、高品質なハードウェアが標準装備されている点も支持されています。
ネガティブな評判|フレット摩耗とピックアップの課題
一方で、フジゲンに対する批判的な意見も存在します。
C.F.S.については「メリットを実感できない」「普通のギターと変わらない」という声があり、賛否が分かれています。
フレットの摩耗に関しては、「柔らかくて削れやすい」「チョーキングを多用するとすぐに減る」という指摘があります。
FGNオリジナルピックアップについては、「微妙」「交換前提で考えた方がいい」という意見も見られます。
音の個性については、「期待より大人しい音だった」「このギターでしか出せない音は少ない」という評価があります。
ブランド力に関しては、「フェンダーやギブソンほどの知名度がない」「再販価値が高くない」という現実的な指摘もあります。
「弾きにくい」という声の真相と対策
一部のユーザーから「弾きにくい」という声が聞かれることがあります。
この原因の多くは、ネック形状の好みが合わないケースです。
フジゲンでは以前、一部モデルに「Soft V-Shape」というグリップ形状を採用していましたが、現在は「U-Shape」に統一されています。
初期セッティングの問題であれば、購入店での調整依頼で解決可能なケースがほとんどです。
個体差の存在も指摘されているため、可能であれば購入前に試奏して自分に合うかどうかを確認することをおすすめします。
「弾きにくい」と感じた場合でも、弦高やネックの調整で改善できる場合が多いため、すぐに諦めずにリペアショップに相談してみてください。
フジゲンギターの選び方|目的別おすすめモデル
フジゲンの豊富なラインナップから、自分に最適な一本を選ぶためのポイントを解説します。
予算、演奏スタイル、音楽ジャンルなど、様々な観点から選び方を考えていきましょう。
初心者におすすめのモデルと価格帯
ギター初心者がフジゲンを選ぶ場合、Boundaryシリーズが最もおすすめです。
5万円から8万円という価格帯ながら、C.F.S.やコンパウンドラディアス指板といった上位モデル譲りの技術が搭載されています。
軽量なバスウッドボディで扱いやすく、長時間の練習でも疲れにくい設計となっています。
Neo Classic 100番台も初心者に適した選択肢で、7万円から10万円程度でトラッドなスタイルのギターを入手できます。
ストラトタイプならNST100、テレキャスタイプならNTE100が、伝統的なサウンドを求める初心者におすすめです。
初心者の場合、まずは実売価格10万円以下のモデルから始めて、上達に合わせてステップアップするのが賢明でしょう。
中級者・上級者に最適なExpertシリーズの選び方
ある程度の演奏経験がある中級者や上級者には、Expertシリーズが最適です。
汎用性を重視するなら、SSHレイアウトのExpert ODYSSEY(EOS)がおすすめとなります。
コイルスプリット機能により、クリーンからハイゲインまで幅広い音色に対応可能です。
レスポールタイプのサウンドを求めるなら、Expert FLAME(EFL)が選択肢に入ります。
フレイムメイプルトップの美しい外観と、太く温かみのあるサウンドが特徴です。
ヘヴィ系の音楽を志向するなら、Expert ELAN(EEL)が全弦1音下げチューニングで出荷されるなど、ヘヴィ向けの設計となっています。
ジャンル別おすすめモデル|ロック・ジャズ・メタル
演奏する音楽ジャンルによって、最適なモデルは異なります。
ロックやポップスなど幅広いジャンルに対応したいなら、Expert ODYSSEY(EOS)の汎用性が活きてきます。
ブルースやクラシックロックには、Neo Classic NSTやNTEのトラッドなサウンドが適しています。
ジャズやフュージョンを志向するなら、Masterfield MSA(セミアコ)やExpert ELAN(EEL)が候補になります。
メタルやハードロックには、J-Standard ILIAD(JIL)の664mmロングスケールモデルや、Expert ELAN(EEL)がおすすめです。
ドロップチューニングを多用するなら、最初からドロップCチューニングで出荷されるモデルを選ぶと便利でしょう。
カスタムオーダーという選択肢
フジゲンでは、ウェブオーダーシステムを通じてセミオーダーが可能です。
Expert FLAMEとExpert ODYSSEYの2モデルについて、ボディ材、カラー、ピックアップ配列、ハードウェアなどを自由に選択できます。
メイプルとローズウッドから指板を選び、アルダー、アッシュ、マホガニーからボディ材を選択するといった具合です。
フレイムメイプルやキルトメイプルのトップ材も選べるため、見た目にもこだわった一本を作ることができます。
オーダーメイドとしては比較的低価格で、敷居が低いのも魅力です。
オーダー品には「FGN」ではなく「FUJIGEN」ロゴが付与され、特別感のある仕様となります。
フジゲンの最新モデルと動向【2025-2026年】
フジゲンは継続的にモデルチェンジや新製品のリリースを行っています。
最新の動向を把握することで、購入のタイミングや選択の参考になるでしょう。
EOS3の新機能|ステンレスフレット対応の進化
2025年、フジゲンのフラッグシップモデルExpert ODYSSEYがEOS2からEOS3へとモデルチェンジしました。
最大の進化点は、ステンレスフレットとC.F.S.の両立が実現したことです。
従来、C.F.S.はフレットを曲げて打ち込む必要があるため、柔らかいフレット材しか使用できませんでした。
EOS3では技術的な課題を克服し、硬くて長持ちするステンレスフレットの採用が可能になっています。
ネックにはヴィンテージティントメイプルが採用され、より落ち着いた外観となりました。
付属品もReunion Blues製のプレミアムギグバッグにグレードアップしています。
価格帯は22万円から35万円程度で、従来モデルと同等の価格で最新スペックが手に入ります。
Neo Classicシリーズの新製品情報
Neo Classicシリーズも継続的に新製品がリリースされています。
2026年1月には、左利き用の5弦ベースNJB100RALVLがヴィンテージホワイトカラーで発売されました。
同月末にはNJB100MBAHVLのシースルーブルーバーストカラーも追加されています。
ギターでは、NST100MAHのヴィンテージナチュラルカラーや、NLC200EMHのブラックカラーなどが入荷しています。
既存モデルのカラーバリエーション追加が中心ですが、ユーザーの選択肢は着実に広がっています。
今後の注目ポイントとトレンド
フジゲンの今後の動向として、いくつかの注目ポイントがあります。
EOS3で実現したステンレスフレットとC.F.S.の組み合わせが、他のシリーズにも展開される可能性があります。
従来、フレット摩耗を懸念してフジゲンを避けていたユーザーにとって、朗報となるでしょう。
また、2026年2月にはオーディオテクニカとのコラボレーションヘッドフォン「ATH-WP900SE」が発表されました。
ギター製造で培った木材加工技術やラッカー塗装技術が、楽器以外の分野にも応用されています。
こうした異業種コラボレーションは、フジゲンのブランド価値向上にも寄与すると考えられます。
フジゲンと他ブランドの比較
フジゲンの購入を検討する際、他のブランドとの比較は避けて通れません。
国産ブランドや、かつてフジゲンが製造を手がけたブランドとの違いを整理しておきましょう。
フジゲン vs フェンダージャパン|どちらを選ぶべきか
フジゲンは1982年から1997年までフェンダージャパンの製造を担当していました。
そのため、当時のフェンダージャパン製品とフジゲン自社ブランドは、技術的なルーツを共有しています。
現在のフェンダーMade in Japanは、フジゲンとは別の工場で製造されています。
フェンダーを選ぶ理由は、世界的なブランド力と、伝統的なフェンダーサウンドへの信頼性でしょう。
一方、フジゲンを選ぶ理由は、C.F.S.やコンパウンドラディアス指板といった独自技術と、コストパフォーマンスの高さにあります。
ブランドの歴史性を重視するならフェンダー、技術力とコスパを重視するならフジゲンという選択になるでしょう。
フジゲン vs TOKAI・Bacchus|国産ブランド比較
フジゲンと同価格帯の国産ブランドとして、TOKAIやBacchus(ディバイザー)が挙げられます。
TOKAIはヴィンテージ系レプリカに定評があり、より枯れた味わいのあるサウンドを求める方に適しています。
Bacchusはコストパフォーマンスに優れ、フジゲンより低価格帯のモデルも豊富に揃っています。
音の傾向としては、フジゲンが「オーソドックスで癖が少ない」のに対し、TOKAIは「ヴィンテージライク」、Bacchusは「モダンでパンチがある」という評価が一般的です。
製造精度ではフジゲンが高い評価を得ており、品質の安定性を重視するならフジゲンが有力な選択肢となります。
| 比較項目 | フジゲン | TOKAI | Bacchus |
|---|---|---|---|
| 音の傾向 | オーソドックス | ヴィンテージライク | モダン |
| 価格帯 | 5〜35万円 | 10〜25万円 | 3〜20万円 |
| 独自技術 | C.F.S.、コンパウンドラディアス | 特になし | ハンドメイド仕様あり |
| オーダー対応 | 充実 | 限定的 | 豊富 |
フジゲンのリセールバリューと中古市場
フジゲン製品は中古市場でも一定の需要があり、リセールバリューは比較的安定しています。
ただし、フェンダーやギブソンほどのブランド力がないため、再販価値は大手ブランドには及びません。
海外ユーザーからは「FGNは再販価値が高いブランドではない」という指摘もあります。
中古価格は新品価格の60〜80%程度で推移することが多く、状態の良い個体は高値で取引される傾向があります。
フジゲン製のフェンダージャパン(1982〜1997年製)は「ジャパンヴィンテージ」として人気が高く、中古市場でも高値で取引されています。
特にJVシリアル(1982〜1984年)の個体は希少性が高く、プレミアム価格が付くこともあります。
フジゲン購入時の注意点とよくある質問
フジゲンのギターを購入する際には、いくつかの注意点があります。
新品・中古それぞれのチェックポイントと、よくある質問への回答をまとめました。
新品購入時にチェックすべきポイント
新品購入時には、以下のポイントを確認することをおすすめします。
まず、可能であれば試奏して、ネック形状や重量が自分に合っているかを確認してください。
個体差が存在するため、同じモデルでも弾き心地が異なる場合があります。
フレットの状態も確認し、バリや処理の甘さがないかをチェックしましょう。
ピックアップの音色についても、アンプを通して確認しておくと安心です。
FGNオリジナルピックアップに不満がある場合は、将来的な交換も視野に入れて予算を組んでおくとよいでしょう。
付属品(ハードケース、ギグバッグなど)の有無も、購入前に確認しておいてください。
中古購入時の注意点|フレット状態の確認方法
中古でフジゲンを購入する場合、フレットの残量確認は特に重要です。
C.F.S.採用モデルはリフレット費用が高額になるため、フレットの状態は慎重にチェックする必要があります。
フレットの頂点が平らになっていたり、溝ができていたりする場合は、すり合わせやリフレットが必要な可能性があります。
ネックの状態も重要で、反りがないか、トラスロッドに調整の余裕があるかを確認してください。
電装系の劣化(ガリ、ノイズなど)も中古品では起こりやすいため、ボリュームやトーンの操作感をチェックしましょう。
リフレット歴がある場合は、フジゲンまたは専門工房で適切に施工されているかを確認することをおすすめします。
フジゲンに関するよくある質問まとめ
フジゲンについて、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q:フジゲンは「ハイエンド」と呼べますか?
A:「手が届くハイエンド」という評価が一般的です。
Suhr や Tom Anderson クラスには一歩及ばないという意見もありますが、価格帯を考慮すれば十分にプロスペックといえます。
Q:アイバニーズとフジゲンはどちらがおすすめですか?
A:アイバニーズのPrestige・J-Customはフジゲンが製造しているため、製造品質は同等です。
デザインの好みやブランドイメージで選ぶとよいでしょう。
Q:C.F.S.は本当に効果がありますか?
A:効果を実感するユーザーがいる一方、「普通のギターと変わらない」という声もあり、賛否が分かれています。
理論的にはピッチの安定性に寄与する設計です。
Q:フジゲンは初心者の最初の1本として適切ですか?
A:Boundaryシリーズは初心者に最適です。
C.F.S.やコンパウンドラディアス指板が入門機でも搭載されており、長く使える品質を備えています。
Q:フジゲンの直営店はどこにありますか?
A:東京の池袋と代官山に「フジゲンカスタムハウス」があり、試奏、購入、修理、オーダーメイドの相談が可能です。
まとめ:フジゲン グレードの選び方と購入ガイド
- フジゲンは1960年創業の国産ギターメーカーで、1983年にギター生産数世界一を達成した実績を持つ
- グレードはExpert(最高)、J-Standard(標準)、Boundary(入門)の3段階に分かれる
- Expert は20〜35万円、J-Standard は8〜15万円、Boundary は5〜8万円が価格帯の目安である
- 全グレードにC.F.S.(サークル・フレッティング・システム)とコンパウンドラディアス指板が搭載されている
- Neo Classicシリーズは100番台(エントリー)と200番台(上位)でピックアップや塗装が異なる
- C.F.S.はリフレット費用が高額になるデメリットがあるが、EOS3でステンレスフレット対応が実現した
- FGNオリジナルピックアップは評価が分かれるため、交換を視野に入れた予算組みも検討すべきである
- カスタムオーダーは比較的低価格で可能であり、「FUJIGEN」ロゴの特別な一本を入手できる
- 中古購入時はフレットの残量確認が特に重要で、状態次第で追加費用が発生する可能性がある
- 初心者にはBoundaryシリーズまたはNeo Classic 100番台が、上級者にはExpertシリーズがおすすめである

