MENU

TECH21 Sansamp MIDI MOUSE レビュー解説|世界最小クラスの実力派コントローラー

MIDIフットコントローラーを導入したいけれど、大きすぎるものは避けたい。

複雑な設定は苦手だから、シンプルに使えるものが欲しい。

そんな悩みを抱えるギタリストやキーボーディストは少なくないでしょう。

TECH21 Sansamp MIDI MOUSEは、そうした声に応えるために生まれた製品です。

手のひらサイズのコンパクトボディに、必要最低限の機能だけを凝縮。

MIDIの知識がなくても、接続してすぐに使い始められるシンプルさが最大の魅力です。

この記事では、MIDI MOUSEの特長やスペック、実際の使用感、そして購入前に知っておくべき注意点まで、詳しく解説していきます。

競合製品との比較情報も交えながら、あなたにとって最適な選択かどうかを判断するための情報をお届けします。

目次

TECH21 Sansamp MIDI MOUSEの特長

世界最小クラスのMIDIフットコントローラー

MIDI MOUSEの最大の特長は、そのコンパクトさにあります。

幅約120mm、奥行約95mmというサイズは、MIDIフットコントローラーとしては最小クラス。

ギグバッグのポケットにも収まり、ペダルボード上でも場所を取りません。

従来のMIDIコントローラーといえば、Behringer FCB1010のような大型機が主流でした。

高機能ではあるものの、そのサイズと重量が敬遠される理由になることも多かったのです。

MIDI MOUSEは、そうした「大きすぎる」という不満を解消するために設計されました。

電池駆動という唯一無二の特徴

MIDIフットコントローラーの中で、電池のみで駆動できる製品は非常に珍しい存在です。

MIDI MOUSEは9Vアルカリ電池1本で最低200時間以上の使用が可能。

電源ケーブルを引き回す必要がないため、セットアップの手間が大幅に軽減されます。

ライブハウスでの転換時間が限られている場面や、スタジオでの急なセッションでも、MIDIケーブルを接続するだけですぐに使い始められます。

この「プラグアンドプレイ」の手軽さは、他の製品にはない大きなアドバンテージです。

MIDI初心者でも迷わない設計思想

Tech 21は公式に「おそらく世界で最も薄いオーナーズマニュアル」と謳っています。

実際、基本操作は驚くほどシンプル。

UPスイッチを踏めばプログラム番号が上がり、DOWNスイッチを踏めば下がる。

それだけです。

バンク切替やページ移動といった概念がないため、「今どのバンクにいるのか分からなくなった」という混乱が起きません。

128のプリセットを1から順番にスクロールしていくだけ。

この単純明快さが、MIDI MOUSEを選ぶ最大の理由になっています。

スペック・仕様

本体仕様

項目仕様
製品名MIDI MOUSE(型番:MM1)
メーカーTech 21 NYC(アメリカ)
製品カテゴリMIDIフットコントローラー
サイズ幅120.7mm × 奥行95.3mm × 高さ50.8mm
重量約300g
筐体素材アルミダイキャスト

MIDI仕様

項目仕様
MIDI端子OUT端子のみ(5ピンDIN)
対応プログラム数128プログラム
対応チャンネル16チャンネル(1ch選択使用)
送信メッセージProgram Change(PC)のみ
Control Change非対応

操作・電源

項目仕様
スイッチ数3(メタルスイッチ)
スイッチ機能UP / DOWN / Search-Active切替
ディスプレイ大型ノングレアLED(2桁表示)
電源方式9V電池 / 9V DCアダプター(別売) / MIDIファンタム電源
電池駆動時間200時間以上
バッテリーセーブ自動画面消灯機能搭載

TECH21 Sansamp MIDI MOUSEのおすすめな点

コンパクトさと堅牢性の両立

約300gという軽量ボディでありながら、アルミダイキャスト製の筐体は非常に頑丈です。

6年以上使い続けても問題なく動作しているという報告もあり、長期間の使用に耐えうる品質を備えています。

ペダルボードの限られたスペースを有効活用したい場合、MIDI MOUSEの小ささは大きな武器になります。

既存のエフェクターの隙間に滑り込ませるように配置できるため、ボードのレイアウトを大きく変更する必要がありません。

幅広い機器との互換性

Line 6、Boss、Roland、TC Electronic、Strymon、Chase Bliss、Eventide、Nord、Marshall JMP-1など、MIDIプログラムチェンジに対応する機器であれば基本的に接続可能です。

特にStrymonやChase Blissのペダルでプリセットを呼び出したいユーザーにとって、MIDI MOUSEはコストパフォーマンスに優れた選択肢となります。

これらのペダルはProgram Changeメッセージでプリセットを切り替えられるため、MIDI MOUSEの機能で十分に対応できます。

直感的な操作性

Searchモードを使えば、目的のプログラム番号まで高速スクロールできます。

第3スイッチを押すとディスプレイが点滅し、UP/DOWNで番号を探索。

再度第3スイッチを押すと、その番号のプログラムがアクティブになります。

この「予約」のような機能により、演奏中に次の音色を事前に選んでおき、タイミングを見計らって切り替えるという使い方が可能です。

ライブでの実用性を考慮した、よく練られた設計といえます。

視認性の高いディスプレイ

大型のノングレアLEDディスプレイは、暗いステージでも明るい屋外でも読み取りやすい設計です。

80年代スタイルの赤いLED表示は、視認性を最優先した結果であり、実用面で高い評価を得ています。

TECH21 Sansamp MIDI MOUSEの注意点

Program Change専用という機能制限

MIDI MOUSEはProgram Change(PC)メッセージのみに対応しており、Control Change(CC)メッセージは送信できません。

これは、単にプリセットを切り替えるだけでなく、パラメーターをリアルタイムに操作したいユーザーには不向きであることを意味します。

例えば、エフェクトのON/OFFをCCメッセージで制御している機器や、エクスプレッションペダルの値をMIDIで送りたい場合は、別の製品を検討する必要があります。

電源管理の不便さ

電源スイッチが存在しないため、電池駆動時は常に電力を消費し続けます。

MIDIケーブルを抜いても電源は切れないため、使用後は電池を外すか、アダプターのコンセントを抜く必要があります。

また、電源を切ると毎回MIDIチャンネルの再設定が必要になる点も、頻繁に電源を入れ直すユーザーにとっては手間に感じられるかもしれません。

ACアダプター別売

本体には電池とMIDIケーブルを除き、付属品がほとんどありません。

9V DCアダプターは別売となっているため、電池駆動を避けたい場合は追加購入が必要です。

アダプターは2.1mmプラグ、センターマイナス仕様のものを選ぶ必要があります。

スイッチ間隔の狭さ

3つのスイッチが比較的近い位置に配置されているため、靴のサイズや形状によっては誤操作のリスクがあります。

特に大きめの靴を履いている場合は、踏み分けに注意が必要です。

USB-MIDI非対応

現代のMIDIコントローラーではUSB接続が標準的になりつつありますが、MIDI MOUSEは従来の5ピンDIN端子のみの対応です。

PCやMacとの直接接続はできないため、DAWとの連携にはUSB-MIDIインターフェースが別途必要になります。

評判・口コミ

ユーザーが評価するおすすめな点

携帯性と設置性への高評価が目立ちます。

「軽い・小さい・使いやすい」という三拍子が揃っており、電車移動のミュージシャンや、限られたスペースでセッティングするユーザーから特に支持されています。

ギグバッグに入れても邪魔にならず、ラック機材の裏側にも収納できるサイズ感が好評です。

長期耐久性への信頼も多く寄せられています。

6年以上使い続けても故障知らずという声や、頻繁なライブ使用に耐えているという報告があり、アルミダイキャスト製筐体の堅牢さが実証されています。

シンプルな操作性は、MIDI初心者から経験者まで幅広く評価されています。

複雑なプログラミングが不要で、接続してすぐに使える手軽さが、特にMIDI導入のハードルを下げたいユーザーに歓迎されています。

「分厚いマニュアルを読む必要がない」という点が、多くの支持を集める理由です。

スイッチの静音性も意外な評価ポイントです。

スイッチアクションが滑らかで静かなため、スタジオワークでも機械的なクリック音が気にならないという声があります。

長時間のセットでも快適に操作できると評価されています。

購入前に確認すべき注意点

機能の限定性については理解が必要です。

Program Change専用であるため、より複雑なMIDI制御を求めるユーザーからは「物足りない」という声も上がっています。

バンク機能がないため、プリセット間を大きく移動する際はスクロールに時間がかかります。

電源周りの仕様には不満の声があります。

電源スイッチがないこと、電源を切るとチャンネル設定がリセットされること、MIDIケーブルを抜いても電源が切れないことなど、電池消耗を気にするユーザーからは改善を望む意見が出ています。

価格に対する評価は分かれています。

約22,000〜27,000円という価格帯について、「シンプルな機能に対して高め」と感じるユーザーがいる一方、「堅牢性と信頼性を考えれば妥当」という意見も多く見られます。

競合のM-VAVE CHOCOLATEが約3,000円で販売されていることを考えると、単純な価格比較では不利な立場にあります。

スイッチの信頼性については、長期使用後に動作が不安定になったという報告が少数ながら存在します。

また、意図せずプリセットがジャンプする現象を経験したユーザーもいるため、重要な本番前には動作確認をしておくことが推奨されます。

MIDIケーブルの干渉問題も報告されています。

L字型コードの設計により、隣接するMIDI端子と干渉する場合があるため、機器の配置によってはケーブルの選定に注意が必要です。

競合製品との比較

MIDI MOUSEの購入を検討する際、同カテゴリの他製品との比較は避けて通れません。

ここでは代表的な競合製品との違いを整理します。

Tech 21ファミリー内での位置づけ

Tech 21は3種類のMIDIコントローラーをラインナップしています。

MIDI MOUSEは最もシンプルな入門機、MIDI Mongooseは5スイッチでバンク機能を搭載した中堅機、MIDI Moose(現在は生産終了)は5スイッチのフルサイズ機という位置づけです。

より多くのスイッチが必要な場合や、バンク切替機能が欲しい場合は、MIDI Mongoose(約30,000〜35,000円)へのステップアップを検討する価値があります。

Morningstar・Disaster Areaとの違い

高機能MIDIコントローラーの代表格であるMorningstar MC3やDisaster Area DMC.microは、USB-MIDI対応、複数のスイッチアクション、スマートフォンアプリでの設定など、MIDI MOUSEにはない機能を多数備えています。

ただし、価格は35,000円以上となり、MIDI MOUSEの約1.5倍。

「とにかくシンプルにプログラムチェンジだけしたい」というユーザーにとっては、これらの高機能がかえって複雑さを増す要因になる可能性もあります。

超低価格帯との比較

M-VAVE CHOCOLATEは約3,000円という驚異的な低価格で、Bluetooth対応や充電式バッテリーなど、MIDI MOUSEにはない機能も搭載しています。

コストパフォーマンスだけを重視するなら、こちらも選択肢に入るでしょう。

ただし、筐体の堅牢性や長期信頼性という点では、アルミダイキャスト製のMIDI MOUSEに軍配が上がります。

プロ仕様の品質を求めるか、コストを優先するかで判断が分かれるところです。

まとめ

  • 世界最小クラスのMIDIフットコントローラー:幅約120mm、重量約300gのコンパクトボディで、どんなペダルボードにも収まる
  • 電池駆動200時間以上:MIDIフットコントローラーで唯一の電池駆動対応、セットアップの手軽さは随一
  • シンプル操作:UP/DOWN/Search-Activeの3スイッチのみで、MIDI初心者でも迷わず使える
  • 堅牢なアルミダイキャスト筐体:6年以上の長期使用実績があり、ライブユースに耐える品質
  • 幅広い互換性:Line 6、Strymon、Chase Bliss、TC Electronicなど主要メーカーの機器と接続可能
  • Program Change専用:Control Changeには非対応のため、複雑なMIDI制御には不向き
  • 電源スイッチなし:電池消耗管理には注意が必要、使用後は電池を外すか電源を抜く必要あり
  • ACアダプター別売:本体のみでは電池駆動のみ、アダプターは追加購入が必要
  • 価格帯は約22,000〜27,000円:機能の限定性を考えるとやや高めだが、品質と信頼性では納得感あり
  • 総合評価:「シンプルにプログラムチェンジだけしたい」ユーザーには最適解。複雑な機能は不要で、コンパクトさと信頼性を重視する方におすすめ
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次