MENU

Jim Dunlop LN95 LEO NOCENTELLI CRY BABY MARDI GRAS WAH レビュー解説|甘く太いファンクワウの実力

「ワウペダルが欲しいけれど、通常のCry Babyだと高域がキンキンして好みに合わない」

「ファンク系のプレイに最適なワウを探しているが、どのシグネチャーモデルを選べばいいか分からない」――そんな悩みを抱えていないでしょうか。

Jim Dunlop LN95 LEO NOCENTELLI CRY BABY MARDI GRAS WAHは、The Metersの伝説的ギタリストであるLeo Nocentelliのシグネチャーモデルとして、通常のCry Babyよりも低域寄りに周波数帯域を設計し、温かくヴォーカルなワウトーンを実現したペダルです。

この記事では、本機の特徴やスペック、実際のユーザー評価から見えるメリット・デメリットまでを徹底的に掘り下げます。

購入を迷っている方が、自分に合ったワウペダルかどうかを判断できる情報をお届けします。

目次

Jim Dunlop LN95 LEO NOCENTELLI CRY BABY MARDI GRAS WAHの特徴・概要

The Metersの伝説的ギタリストが追求したシグネチャーワウとは

Jim Dunlop LN95は、ニューオーリンズ・ファンクの始祖とも言えるバンド「The Meters」のリードギタリスト兼創設メンバー、Leo Nocentelliとのコラボレーションから生まれたシグネチャーワウペダルです。

Leo Nocentelliは「Cissy Strut」や「I Just Kissed My Baby」などの楽曲で、ワウペダルを駆使した粘り気のあるグルーヴを生み出し、ファンク、R&B、ヒップホップなど多ジャンルのアーティストに影響を与え続けてきた人物です。

彼のワウサウンドは「greasy(脂っこい)」「syrupy(シロップのような)」「vocalic(声のような)」と表現されることが多く、本機はまさにそのトーンを再現するために開発されました。

Dunlopは数多くのシグネチャーCry Babyモデルを展開していますが、本機はファンク・ギタリストの視点から周波数レンジそのものを根本的に見直している点が特筆に値します。

単なる見た目だけのシグネチャーモデルではなく、Leo Nocentelliが長年のキャリアで培ってきた「理想のワウトーン」を電気的設計に落とし込んだ製品です。

通常のCry Babyとは何が違う?低域にシフトした周波数設計の秘密

本機と通常のCry Baby GCB-95との最大の違いは、周波数スウィープレンジにあります。

標準的なCry Babyがより広く高域寄りのスウィープを持つのに対し、LN95はヒールダウン時290〜310Hz、トーダウン時1.4〜1.5kHzという低めの帯域に設定されています。

この設計により、ペダルを踏み込んだ際に発生しがちな刺すような高域ノイズが大幅に軽減され、どのポジションでも「スイートスポット」に留まるような感覚が得られます。

回路的にはJimi Hendrixシグネチャーワウ(JH-2)をベースにしているとされ、低域のスクープ感はHendrixワウに近いものがありながら、高域はよりマイルドに抑えられています。

結果として得られるのは、Univoxワウにも通じるような、温かみがあって耳に痛くないヴォーカルなワウサウンドです。

インダクターにも通常のCry Babyとは異なるものが採用されており、これがヴォーカル的な倍音の豊かさに寄与しています。

マルディグラをまとった唯一無二のデザイン

音質面だけでなく、ルックスの華やかさも本機の大きな特徴です。

ニューオーリンズのマルディグラ(謝肉祭)を象徴するディープパープル、フラッシュゴールド、キャッシュマネーグリーンの3色で彩られた筐体は、ペダルボード上でひときわ目を引きます。

フットトレッド部分にはニューオーリンズの象徴であるフルール・ド・リス(百合の紋章)のカスタムパターンが施されており、底面にはLeo Nocentelliの経歴が刻まれています。

ワウペダルは機能面で差別化が難しいカテゴリーですが、本機はサウンド設計とビジュアルの両面で強烈な個性を放っており、「このペダルでなければ出せない空気感」を持っている稀有な存在です。

Jim Dunlop LN95 LEO NOCENTELLI CRY BABY MARDI GRAS WAHのスペック・仕様

周波数レンジ・インピーダンス・回路方式などの基本スペック

本機の基本的な電気スペックは以下のとおりです。

入力インピーダンスは800kΩ、出力インピーダンスは10kΩで、一般的なパッシブピックアップのギターはもちろん、アクティブピックアップとの組み合わせでも安定した信号受けが期待できます。

回路方式はフルアナログで、デジタル処理を一切介さない純粋なアナログワウサウンドを生み出します。

ヒールダウン時の周波数帯域は290〜310Hz、トーダウン時は1.4〜1.5kHzと、標準Cry Babyよりも明確に低域寄りに設定されています。

電源・サイズ・筐体構造の詳細

電源は9V電池(内蔵)または9Vセンターマイナスの外部DCアダプター(別売)に対応します。

消費電流は1mA未満と非常に省電力で、9V電池でも長時間の使用が可能です。

筐体はヘビーデューティ・ダイキャスト製で、幅5インチ(約12.7cm)×奥行10.94インチ(約27.8cm)×高さ2.52インチ(約6.4cm)というサイズ感は、一般的なフルサイズのCry Babyペダルと同等です。

バイパス方式はハードワイヤーDPDT(非トゥルーバイパス)を採用しています。

他のシグネチャーCry Babyモデルとのスペック比較

Dunlopのシグネチャーワウには、Kirk Hammett(KH95)、Slash(SC95)、EVH(EVH95)、Joe Bonamassa(JB95)など多数のモデルが存在します。

LN95の大きな特徴は、これらの多くがロック・メタル志向の中〜高域重視の設計であるのに対し、明確に低域〜中域寄りのヴォーカルなスウィープを目指している点です。

消費電流は1mA未満とシリーズ内で最も省電力なクラスに属し、電池駆動での運用に適しています。

一方で、EVH95やSC95、JP95などがトゥルーバイパスを搭載しているのに対し、LN95はハードワイヤーバイパスにとどまっている点は把握しておくべき仕様上の違いです。

Jim Dunlop LN95 LEO NOCENTELLI CRY BABY MARDI GRAS WAHのおすすめポイント

温かくヴォーカルなトーン──高域が刺さらない”スイートスポット”設計

本機の最大の魅力は、通常のワウペダルにありがちな「高域の刺さり」を感じさせない、温かくてヴォーカルなワウサウンドです。

低域にシフトされた周波数レンジのおかげで、ペダルをオンにした瞬間から不快なキンキン音が出ることなく、自然で太いワウトーンが得られます。

クリーントーンでは甘くトークボックス的な響きが楽しめ、リードプレイでは声で歌っているかのような表現力を発揮します。

ファンクやソウルはもちろん、ブルースやネオソウルなど、温かみのあるワウサウンドを求めるジャンルにも幅広く対応できます。

オーバードライブ・ファズとの相性が抜群

ワウペダルはゲイン系エフェクターとの組み合わせでその真価が問われますが、本機はオーバードライブやファズと組み合わせた際にも優秀なパフォーマンスを発揮します。

低域寄りのスウィープ設計により、歪みを加えても高域が暴れにくく、スムーズで音楽的なワウサウンドを維持します。

ファンク系のカッティングに歪みを少し足したセッティングから、ファズをフルに効かせたサイケデリックなリードトーンまで、幅広い表現が可能です。

多くのユーザーが「ファズとの組み合わせでのスウィープが特に良い」と評価しています。

堅牢なダイキャスト筐体と省電力設計で現場にも強い

ライブやリハーサルでガシガシ踏むワウペダルにとって、耐久性は最重要項目の一つです。

本機はヘビーデューティ・ダイキャスト筐体を採用しており、「岩のように堅牢」と表現されるほどの剛性感があります。

消費電流も1mA未満という驚異的な省電力設計で、9V電池1本で非常に長時間駆動できるため、パワーサプライのポートが足りない場合やシンプルなセットアップを好む場面でも安心です。

Jim Dunlop LN95 LEO NOCENTELLI CRY BABY MARDI GRAS WAHの注意点・デメリット

トゥルーバイパス非搭載──トーンへの影響をどう考えるか

本機のバイパス方式はハードワイヤーDPDTであり、トゥルーバイパスではありません。

同じDunlopのシグネチャーモデルであるEVH95やSC95、JP95などがトゥルーバイパスを搭載しているのと比べると、バイパス時の信号経路にペダル回路が残る可能性があり、トーンへのわずかな影響が気になるプレイヤーもいるでしょう。

ただし、ハードワイヤーバイパスは機械的なスイッチ切り替えであるため、バッファードバイパスほど信号を変質させるわけではなく、実用上問題にならないケースがほとんどです。

トゥルーバイパスを絶対条件とするプレイヤーは、購入前にこの仕様を確認しておくべきです。

スタンダードCry Babyとの価格差は妥当か

本機の実勢価格は約$194〜$210(日本国内では概ね3万円前後)で、スタンダードなCry Baby GCB-95の約$80前後と比較すると、2倍以上のプレミアムが乗っています。

この価格差の内訳は、専用設計の周波数レンジ、通常モデルとは異なるインダクター、そしてカスタム仕上げの豪華な外装に集約されます。

これらの違いに価値を感じるかどうかは、プレイスタイルやサウンドへのこだわり次第です。

「低域寄りのヴォーカルなワウトーン」という明確な目的がある場合は投資に見合いますが、標準的なワウサウンドで十分というプレイヤーにはオーバースペックに感じるかもしれません。

ACアダプター別売・用途が合わないプレイヤーへの注意

9Vアダプターが付属しない点は、ペダルボードで統一的に電源管理をしたい場合にやや不便です。

もっとも消費電流が1mA未満と極めて少ないため、一般的なパワーサプライの空きポートから問題なく給電できます。

また、本機はあくまで低域寄りのウォームなワウトーンに特化した設計です。

ハイゲインなメタルリフに鋭くアグレッシブなワウを加えたい場合や、極端にワイドなスウィープレンジを求める場合は、別のモデル(Kirk Hammett KH95やJohn Petrucci JP95など)のほうが適しているでしょう。

Jim Dunlop LN95 LEO NOCENTELLI CRY BABY MARDI GRAS WAHの評判・口コミ

ユーザーが評価するおすすめな点

本機に対する好意的な評価として最も多いのが、「高域が刺さらず、温かくてヴォーカルなサウンドが素晴らしい」という声です。

通常のCry Babyでペダルをオンにした瞬間に感じる不快な高域ノイズに悩んでいたユーザーほど、本機の低域寄りのスウィープに満足感を覚える傾向があります。

「トークボックスのようなワウサウンドが出る」「高域のトレブルっぽいクワック音がまったくない」という評価もあり、従来のワウペダルとは一線を画すキャラクターが支持されています。

インダクターの品質についても「通常のCry Babyよりも良いインダクターが搭載されており、それがヴォーカル的なトーンに貢献している」という指摘があり、単なるルックス違いではなく内部設計にしっかりと差別化がなされている点が評価されています。

デザインについても「ペダルボード上で映える」「マルディグラカラーが最高にクール」と、所有欲を満たすルックスに対する満足度は非常に高いです。

筐体の堅牢性についても「solid as a rock(岩のように堅牢)」「非常に耐久性がある」といった評価が一致しており、ライブでの長期使用にも不安がないという安心感も好評のポイントです。

購入前に確認すべき注意点

一方で、購入前に押さえておくべき指摘もあります。

最も多いのは「標準的なCry Babyとの音の差がどの程度あるのか、試奏前には分かりにくい」という懸念です。

Dunlopが多数のシグネチャーCry Babyモデルを展開していることに対して「種類が多すぎて違いが分かりにくい」と感じているユーザーも一定数おり、試奏せずにオンラインで購入する場合はこの点に注意が必要です。

また、Leo Nocentelliの知名度がロック・メタル系のギタリストにはあまり高くないという現実もあります。

The Metersに馴染みがないプレイヤーにとっては、シグネチャーモデルとしてのストーリーに共感しにくい場合があるかもしれません。

もっとも、音質の良し悪しはアーティストの知名度とは無関係ですので、先入観なくサウンドで判断することをおすすめします。

実際の購入者が語る満足度とリアルな使用感

実際の購入者の声を総合すると、本機への満足度は総じて高いと言えます。

ニューオーリンズ在住のある購入者は「クワックもウォックも良いスウィープもすべて揃っている。

ファズやオーバードライブとの相性も抜群。

ワウ好きなら絶対に後悔しない」と太鼓判を押しています。

別の購入者は「Hendrixワウに近い低域スクープがありつつ、高域が刺さりすぎない絶妙なバランス。

Univoxワウに近い質感がある」と、具体的な比較対象を挙げながら高評価を与えています。

踏み心地については「スロート感がある」「足の動きに対するレスポンスが良く、スウィープの幅も広く感じる」という好意的な使用感が報告されています。

ファンク専用と思われがちですが、「ファンク以外にも十分使える汎用性がある」と、ジャンルを限定しない実力を認める声も複数確認できます。

まとめ:Jim Dunlop LN95 LEO NOCENTELLI CRY BABY MARDI GRAS WAH

総合評価──”ファンク専用”を超えた実力派ワウペダル

Jim Dunlop LN95 LEO NOCENTELLI CRY BABY MARDI GRAS WAHは、Leo Nocentelliの「甘く太いワウトーン」への哲学を電気的設計にまで反映させた、シグネチャーモデルとして極めて完成度の高いワウペダルです。

低域寄りの周波数設計、改良されたインダクター、そしてマルディグラを体現した豪華な外装は、通常のCry Babyとは明確に差別化された存在感を放っています。

ファンク系プレイヤーにとっての最適解であるのはもちろん、「高域が痛くないワウ」を探しているすべてのギタリストにとって検討に値する一台です。

こんな人におすすめ/おすすめしない人

本機は、ファンク・ソウル・ネオソウル・ブルースなど温かみのあるワウサウンドを求めるプレイヤーや、通常のCry Babyの高域のキツさに不満を感じている方に強くおすすめできます。

一方で、ハイゲインなメタルプレイにアグレッシブなワウを求める方や、トゥルーバイパスを絶対条件とする方、シグネチャーモデルの価格プレミアムに抵抗がある方には、別の選択肢のほうが適しているかもしれません。

購入時のベストな選び方とお得な入手方法

購入を検討する際は、まず自分が求めるワウサウンドが「温かくヴォーカルなタイプ」なのか「シャープでアグレッシブなタイプ」なのかを明確にしましょう。

前者であれば本機は最有力候補です。

価格は国内外で変動があり、海外Amazonなどでは一時的なセール価格が出ることもあるため、複数のショップを比較するのが賢明です。

  • 低域寄りの周波数設計(ヒールダウン290〜310Hz/トーダウン1.4〜1.5kHz)で、高域が刺さらない温かくヴォーカルなワウサウンドを実現
  • 通常のCry Babyとは異なる改良インダクターを搭載し、より声に近い倍音豊かなトーンを生み出す
  • マルディグラカラー(パープル・ゴールド・グリーン)とフルール・ド・リスのトレッドデザインは所有欲を満たす唯一無二の外観
  • オーバードライブやファズとの相性が非常に良く、歪み系と組み合わせても高域が暴れにくい
  • ヘビーデューティ・ダイキャスト筐体で堅牢性は折り紙つき。ライブでの長期使用にも耐える
  • 消費電流1mA未満の省電力設計で、9V電池でも長時間駆動が可能
  • トゥルーバイパス非搭載(ハードワイヤーDPDT)のため、バイパス時のトーンへの影響を気にする方は要確認
  • 実勢価格は約$194〜$210(国内約3万円前後)で、スタンダードCry Babyの2倍以上のプレミアム
  • ACアダプターは別売のため、必要な場合は別途用意が必要
  • 総合評価:ファンク・ソウル系を中心に「高域が痛くない温かいワウ」を求めるギタリストにとって、現行Cry Babyシリーズの中でも屈指の完成度を誇るモデル
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次