Mustang Micro PlusとKATANA:GOは、どちらもギターに直接挿し、有線ヘッドホンで練習できる小型アンプです。練習曲のリピートや再生速度変更、音の聴こえる位置を調整する機能を重視するならKATANA:GO、多くのプリセットを本体へ保存して使いたいならMustang Micro Plusが候補になります。
2026年の比較では、Mustang Micro Plusにもベース用アンプが追加された点を見落とせません。「ベースならKATANA:GO一択」という古い情報だけで決めず、更新後の仕様で比べると選択肢が変わります。2026年10月4日時点のメーカー資料に基づく比較で、音質の勝敗を決める試奏レビューではありません。
練習機能ならKATANA:GO、音色の保存数ならMicro Plus
好きな曲の苦手な部分を繰り返す練習には、KATANA:GOの専用アプリにあるSESSION機能が役立ちます。Mustang Micro Plusは100のプリセット保存枠を備え、曲や楽器ごとの音色を多めに本体へ置きたい人に向く構成です。
| 比較項目 | Mustang Micro Plus | KATANA:GO |
|---|---|---|
| アンプ | 更新後35種類、うちベース10種類 | ギター10種類・ベース3種類 |
| エフェクト | 25種類 | ギター/ベース各60種類以上 |
| 本体の保存枠 | 100 | ギター30・ベース30 |
| 音色編集アプリ | Fender Tone | BOSS TONE STUDIO for KATANA:GO |
| 練習向けの特徴 | プリセット選択、EQ、タップテンポ | SESSION、STAGE FEEL |
| チューナー | 内蔵 | 内蔵 |
| ヘッドホン | 3.5mm有線 | 3.5mm有線 |
| 公称質量 | 54g | 65g |
この表のアンプ数は、各社が自社製品で分類した数です。数が多いほど自分の好みの音を作りやすいとは限りません。アンプの種類とエフェクトの種類を足して「どちらが高性能」と比べるより、使いたい音色と練習方法があるかを見たほうが選びやすくなります。
曲に合わせた反復練習をするならKATANA:GO
KATANA:GOのSESSIONでは、アプリ内で再生するYouTubeコンテンツに合わせて演奏でき、リピートや再生速度の変更を設定できます。曲中の位置に応じたメモリー切り替えも使えるため、練習中に本体を触る回数を減らす構成を作れます。
STAGE FEELは、ギター音とBluetoothで受ける伴奏の位置を調整する機能です。ヘッドホン内の音場を変えたい人には、KATANA:GOを選ぶ具体的な理由になります。ただし、立体感の感じ方や長時間使ったときの快適さは、仕様だけでは評価できません。
曲ごとの音色を多く用意するならMicro Plus
Mustang Micro Plusは100枠へ音色を保存できます。Fender Toneで名前や内容を編集し、本体のPRESETボタンで呼び出せるため、練習曲やギターごとの設定を本体にまとめたい使い方に合います。
KATANA:GOの30枠はギターとベースで別です。合計60だからといって、ギター用として60枠を一続きに使う仕様ではありません。ギターだけで多数の音色を持ち歩きたい人は、この違いを見ると判断しやすくなります。
2026年のMicro Plusはベース用アンプも選べる
Mustang Micro Plusは、ファームウェア1.1.11でベース用アンプ10種類が追加されました。KATANA:GOはギター用とベース用のモードをもともと備えているため、現在は両方ともベース練習の候補に入ります。
Micro Plusは本体のバージョンを確認してから判断
Fenderの2026年1月更新には、Super Bassman、Rumble、Bassman TV、'66 Flip Topなどのベース用モデルが含まれます。既存の25種類に加えた合計35種類で、日本語説明書の2026年版でも確認できます。
国内製品ページには従来の「25種類のアンプ」という記載も残っています。これは更新後のベース対応を否定する情報ではなく、ファームウェアを含めて照合したい箇所です。中古品や店頭在庫が最初から更新済みとは限らないので、Fender Toneの設定内「About」で本体バージョンを確認してください。
更新にはWindowsまたはMacとFender Device Managerを使います。ベース用ファクトリープリセットを追加するリセットは、保存した設定を上書きする操作なので、既存ユーザーは必要な音色を退避してから公式手順に従います。単にベース対応を確かめたいだけなら、むやみにリセットする必要はありません。
アクティブ楽器の入力レベルも比較点
Micro Plusの同じ更新では9dBの入力パッドが追加されています。高出力のピックアップやアクティブ楽器の入力レベルを下げるための機能です。高出力のベースを使う人には、アンプの数以外に確認したい仕様になります。
KATANA:GOはベース専用モードの3アンプと60種類以上のエフェクトを用意しています。ベースを中心に使う場合も、「モデル数が多いMicro Plus」だけでなく、必要なエフェクトと操作の組み合わせで比べてください。
本体操作とアプリの役割を比べる
両機とも、保存済みの音色を選んで弾くだけなら毎回スマホを接続する必要はありません。細かな音作りや音色管理をする段階では、対応するスマホアプリを使う前提で選ぶと無理がありません。
Micro PlusはPRESET・EQ・MODIFYを本体で操作
Micro PlusにはPRESET、EQ、MODIFY、TAP/TUNER、SAVEなどの操作があります。EQは全体の音色調整、MODIFYは割り当てたエフェクトのパラメーター調整に使います。プリセット名や詳細な設定の編集はFender Tone側で行います。
音作りは1つのアンプと4つのエフェクト・ブロックを使う構成です。「25種類のエフェクト」は選択肢の数であり、25個を同時に重ねるという意味ではありません。
KATANA:GOはバンクとA・B・Cで音色を選ぶ
KATANA:GOはバンクを切り替え、A・B・Cのボタンでチャンネルを選びます。内蔵ディスプレイで名前などを確認でき、チューナーやSTAGE FEELにも本体からアクセスできます。
アプリで音作りをする際は、専用の「BTS for KATANA:GO」を使います。ほかのKATANA製品向けBOSS TONE STUDIOを選ばないようにしてください。アプリの配布先はiOS/Androidで、PC録音に対応することとWindows/Mac版の編集アプリがあることは別です。
足元で操作したい場合、KATANA:GOには別売りのEV-1-WLやFS-1-WLを使う選択肢があります。基本のヘッドホン練習には不要ですが、ワウや音色切り替えを演奏中に行うなら、本体とコントローラーを合わせた費用で検討します。
有線イヤホン・充電・録音の必要品を足して選ぶ
両機を購入しても、手持ちのAirPodsへ直接つないで演奏音を聴くことはできません。最初に揃える物は、3.5mmの有線イヤホンまたはヘッドホンと、用途に合う充電・USB接続環境です。
Bluetoothはスマホから伴奏を受けるために使う
スマホから本体へ伴奏を送り、有線ヘッドホンで演奏音と一緒に聴く使い方は両機で可能です。一方、BluetoothイヤホンやBluetoothスピーカーへ、本体からギター音を直接送る機能はありません。
スマホと本体が無線でつながるという説明だけを見て、耳まで無線にできると考えないでください。完全ワイヤレスが購入の条件なら、専用送信機とヘッドホンが組になった別タイプの機材も候補になります。
付属USBケーブルは購入する個体の端子を確認
KATANA:GOの現行国内製品ページはUSB-C to USB-Cケーブルを付属品に挙げています。ただしBOSSの2026年8月更新FAQでは、生産時期によってC-AまたはC-Cケーブルが同梱されるとしています。PCがUSB-Aのみなら、C-Cケーブルだけでは直接つなげません。
Micro PlusにもUSBケーブルが付属します。どちらも有線ヘッドホンや充電用ACアダプターがすべて標準で揃う製品として扱わず、販売店のセット内容を確認しましょう。KATANA:GOのUSB電源は5V・500mA以上が指定されています。
録音する端末が決まっているなら対応条件を優先
KATANA:GOの国内説明書は、PC、iPad、iPhoneとのUSB録音を案内しています。Micro Plusも、Fenderの公式ガイドでFender Studioとスマホ・タブレットを使うUSB録音が紹介されています。ただし、USB-CとLightningでは必要な配線が異なります。使うアプリの対応OSと、手持ち端末への接続方法まで確かめて選んでください。
PC録音をする場合は、データ通信対応USBケーブルと録音ソフトが必要です。Micro PlusはMacでは外部ドライバー不要と案内されています。WindowsはFenderの録音・ドライバー案内、KATANA:GOはOS標準ドライバーと使用する録音ソフトの対応条件を確認します。
総額には手元にない物だけを加える
2026年10月4日に確認したFender国内公式のMicro Plusは税込23,100円表示でした。これは公式ストアの掲載価格で、各店の最安値を示す数字ではありません。KATANA:GOとの比較は、同じ日に同じ購入条件で見積もると判断しやすくなります。
有線イヤホン、充電器、PCやスマホ用の変換アダプターを持っていれば、新たにすべてを買う必要はありません。反対に本体が安く見えても、用途に必要な接続機材を揃えると差額が小さくなる場合があります。コントローラーや専用ケースは、必要になってから追加する考え方でも十分です。
電池持ちと現行モデルは条件を揃えて確認
KATANA:GOの連続使用時間は約5時間、Micro Plusは日本語説明書で大音量時4時間、小音量時最大6時間です。条件が異なる公称値なので、この数字だけでどちらが実際に長持ちするとは決められません。
KATANA:GOは2025年2月に外観を変えて販売を再開しています。初期型と現行型について、BOSSは音と機能に変更がないと案内しています。古い「販売終了」の情報や、店頭の「GO2」という表記だけから、新しい音源へ全面変更された製品と考えるのは避けてください。
Micro Plusは旧Mustang Microとは別の製品です。2026年のベース追加はPlus向けの更新で、旧Microへ同じ機能が入るという意味ではありません。購入ページの名称は、末尾の「Plus」まで照合しましょう。
本体の販売情報(広告)
楽天市場ボタンは掲載商品の販売ページ、AmazonとYahoo!ショッピングは商品名の検索結果へ進みます。記載の型番の新品本体を選び、価格・納期・国内保証と付属品を確認してください。
BOSS KATANA:GO(現行KTN-GO2)
Fender Mustang Micro Plus(2311600000・Black)
Micro PlusとKATANA:GOは毎日の使い方で選ぶ
曲に合わせた練習機能やSTAGE FEEL、ベース用モードをまとめて使うならKATANA:GOが候補です。100の音色保存枠や、2026年更新後の35アンプから選ぶ構成に魅力を感じるならMustang Micro Plusが合います。
どちらも有線ヘッドホンとUSB接続の条件を先に確認し、必要品を足した総額で選んでください。プラグ型以外も含めて検討する場合は、ギター用ヘッドホンアンプの選び方から用途に合う形を比べられます。

