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Jim Dunlop MXR M109S Six Band Graphic EQ レビュー解説|地味だけど最強の音作り?

「アンプのEQだけでは理想の音に届かない」「歪みペダルの音をもっと追い込みたい」「ライブで音抜けが悪くて悩んでいる」──ギタリストなら誰もが一度はぶつかる壁ではないでしょうか。

そんな悩みに対して、驚くほどシンプルかつ強力な解決策を提示してくれるのが、Jim Dunlop MXR M109S Six Band Graphic EQです。

本記事では、このペダルの特長やスペックはもちろん、実際に使っているユーザーのリアルな声を交えながら、良い点・悪い点の両面を正直にお伝えします。

旧モデルM109との違い、上位モデルM108S(10バンド)との使い分け、そして購入前に知っておくべき注意点まで、この1記事ですべてわかる内容になっています。

目次

MXR M109Sとは?──定番グラフィックEQの進化形

MXR M109Sは、長年にわたりギタリストに愛されてきた6バンドグラフィックイコライザーM109の後継モデルです。

MXRはJim Dunlop傘下のエフェクターブランドとして、Phase 90やDyna Compなど数々の名機を世に送り出してきました。

その中でもEQペダルは「地味だけど手放せない」存在として根強い人気を誇っています。

M109Sでは旧モデルから3つの大きなアップグレードが施されました。

ノイズリダクション回路の追加、トゥルーバイパスへの変更、そしてアルミニウム製シルバーボディへの刷新です。

これにより、現代のペダルボード環境にふさわしい低ノイズかつ高品位なEQペダルへと進化しています。

スペック・仕様

MXR M109Sの基本スペックを確認しておきましょう。

本機は6バンドのグラフィックイコライザーで、対応する周波数帯域は100Hz、200Hz、400Hz、800Hz、1.6kHz、3.2kHzの6つです。

各バンドは±18dBのブースト/カットが可能で、非常に広い可変幅を持っています。

バイパス方式はトゥルーバイパスを採用しており、OFF時に信号経路への影響がありません。

ノイズリダクション回路が内蔵されているため、ハイゲイン環境でも不要なノイズを抑えてくれます。

電源は9V乾電池(006P)またはDC9Vアダプター(別売)に対応しています。

筐体素材はアルミニウムで、各スライダーには青色LEDバックライトが搭載されています。

エレキギターでの使用を主眼に設計されていますが、エレアコやベースへの接続にも対応可能です。

100Hz〜3.2kHzという帯域設定は、エレキギターのサウンドにおいて最も重要な周波数帯を的確にカバーしています。

製品の特長──何が優れているのか

ギターの”おいしい帯域”に特化した6バンド設計

M109Sの最大の強みは、エレキギターにとって核心的な6つの周波数帯にフォーカスしている点です。

100Hzで低域の太さを、400Hz〜800Hzで中域の存在感を、1.6kHz〜3.2kHzでエッジやバイト感をコントロールできます。

10バンドモデルのように選択肢が多すぎると迷ってしまうという方にとって、この「必要にして十分」な6バンド構成は非常に扱いやすい設計です。

トゥルーバイパス+ノイズリダクションの安心感

旧モデルM109はバッファードバイパスだったため、OFF時の音痩せを気にするユーザーが一定数いました。

M109Sではトゥルーバイパスに変更されたことで、この問題が解消されています。

さらにノイズリダクション回路の追加により、歪ませたアンプをEQでブーストするようなハイゲインシーンでもノイズが気になりにくくなりました。

LEDバックライト付きスライダー

6本すべてのスライダーが青色LEDで光る仕様は、見た目のカッコよさだけでなく実用面で極めて有効です。

薄暗いライブハウスのステージでも、足元のEQ設定を瞬時に視認できます。

ライブ中にセッティングを微調整する場面が多いギタリストにとって、この視認性の高さは大きなアドバンテージです。

コンパクトな筐体でボードを圧迫しない

10バンドモデルのM108Sと比較して大幅にコンパクトな筐体サイズは、すでにペダルボードがパンパンというギタリストにとって見逃せないポイントです。

実際に「省スペースだからこそ6バンドを選んだ」という声は非常に多く、ボード上にもう1台別のペダルを追加する余地を残せる点が高く評価されています。

驚異的な汎用性──「スイスアーミーナイフ」と呼ばれる理由

このペダルは単なるEQにとどまらず、使い方次第でブースター、フィードバック対策、トーンシェイパーと多くの役割をこなします。

ドライブペダルの前段に配置すれば歪みの質感そのものを変えられますし、後段に配置すればバンドアンサンブルの中での住み分けを整えられます。

「ペダルボードのスイスアーミーナイフ」という表現がまさにぴったりの、1台何役もこなせる万能ツールです。

おすすめな点──こんな人に最適

歪みペダルの可能性を広げたい人

M109Sをオーバードライブやファズの前段に置くと、同じ歪みペダルからまったく別のサウンドを引き出せます。

低域をカットすればタイトで引き締まった歪みに、ミッドをブーストすれば飽和感のあるリッチなサウンドになります。

多くのユーザーが「まるで別のペダルのように音が変わる」と驚きを持って語っており、手持ちのドライブペダルを買い替えなくても新しいサウンドに出会える可能性を秘めています。

ソロ時の音量・存在感アップに悩む人

ゲインを上げずにソロの存在感を出したいという悩みは、バンドで演奏するギタリストに共通のものです。

M109Sをブースター的に使えば、ミックス内での自分の占める帯域を変えずに、音量と存在感だけを前に押し出すことができます。

「ゲインを上げるとバンドのミックスが崩れるが、EQブーストなら立ち位置を保ったまま前に出られる」という使い方は、実践的なテクニックとして非常に好評です。

アコギのライブ音質を改善したい人

エレアコのピエゾピックアップ特有の「クワッキー」な音質に悩んでいる方にもM109Sは有効です。

特定の帯域をカットすることでハウリングを抑えつつ、ナチュラルな温かみを加えることができます。

アコースティックギターのライブパフォーマンスに47年のキャリアを持つプロミュージシャンが、ピック奏法からフィンガーピッキングに切り替えた際のトーン・音量補正に「完璧に機能する」と太鼓判を押しているほどです。

コストパフォーマンスを重視する人

価格帯は日本国内で概ね12,000円〜19,800円程度と、プロ品質のEQペダルとしては非常に手頃です。

「EQペダルを1台持っておけば、トーン探しに費やす時間とお金を大幅に節約できる」という意見は多くのユーザーに共通しており、冗談ではなく「最もコスパの高いペダル投資」として推す声が根強くあります。

注意点──購入前に知っておくべきこと

ボリュームスライダー非搭載

M109Sに対して最も多く寄せられる不満が、全体の音量をコントロールするレベルスライダーがないことです。

EQ調整の結果として全体の音量が上がりすぎた場合、すべてのスライダーを均等に下げ直す必要があり、せっかく作ったバランスが崩れてしまいます。

10バンドモデルのM108Sにはボリュームとゲインのスライダーが備わっているため、音量調整込みで使いたい場合は上位モデルを検討する価値があります。

高域の上限は3.2kHz

対応周波数帯の上限が3.2kHzまでのため、それ以上の高域をコントロールすることはできません。

アンプの歪みに伴う「フィズ」感や耳障りな超高域を抑えたい場合には、このペダルだけでは対応しきれない可能性があります。

特にアンプのFXループに入れて高域全般を調整したい用途では、8kHz以上もカバーできる10バンドモデルの方が適しています。

±18dBの可変幅は諸刃の剣

各バンド±18dBという可変幅は非常にパワフルですが、それゆえに「やりすぎ」にも陥りやすい設計です。

6dBの変化ですら音色は大きく変わるため、18dBフルにブーストするような使い方はほとんどの場合不要であり、むしろ音質を悪化させます。

特に高域のブーストはキンキンしたサウンドになりやすいため、「ブーストよりもカット(減衰)を基本にする」という意識が大切です。

経験豊富なユーザーほど「まずカットから試すべき」とアドバイスしています。

9V電池の消耗に注意

LEDバックライトの輝度が高いこともあり、9V電池での運用では消耗が早いという報告があります。

ライブやリハーサルで頻繁に使う場合は、実質的にDC9Vアダプターでの運用が必須と考えた方がよいでしょう。

アダプターは別売のため、本体価格に加えて追加出費が必要です。

EQ初心者は慎重に

EQペダルはあくまで「すでにある音を整える」ためのツールであり、根本的に気に入らないアンプやギターの音をまったく別物に変える魔法のペダルではありません。

自分のサウンドの方向性がまだ定まっていない段階でEQペダルに手を出すと、際限なくイジり続けて演奏時間が削られるという落とし穴もあります。

「自分の音の何をどう変えたいのか」が明確になってから導入するのがベストです。

評判・口コミ

ユーザーが評価するおすすめな点

圧倒的に多いのは「地味だけど手放せない」「退屈だが必須」という評価です。

派手さはないものの、一度導入するとペダルボードから外せなくなるという声が非常に多く聞かれます。

ビルドクオリティへの信頼感も高く、「戦車のように頑丈」「30年以上使えそう」といった耐久性を称賛する声が目立ちます。

MXRブランド全体に対する品質への信頼が、このペダルの評価をさらに押し上げています。

操作のシンプルさも高評価のポイントです。

「フットスイッチを踏んで、スライダーを動かすだけ」という直感的な操作性は、EQ初心者でもすぐに使いこなせるとして歓迎されています。

マニュアルをさっと読めば誰でも使い始められるという手軽さは、複雑なデジタルエフェクターとは対照的な魅力です。

ドライブペダルとの組み合わせで「まるで別のペダルのように音が変わる」という驚きの声は枚挙にいとまがありません。

「EQペダル1台あれば、冗長なゲインペダルやアンプシミュレーターを何台も買う必要がなくなる」という実感は、多くのユーザーに共通しています。

あるユーザーは、手持ちのDS-1で80年代メタルの飽和したディストーションサウンドまで出せるようになったと報告しています。

ライブでの実用性も非常に高く評価されています。

LED付きスライダーの視認性、コンパクトなサイズ、堅牢な筐体という三拍子が揃っており、ステージ使用を前提とした設計が隅々まで行き届いているという印象を持つユーザーが多いようです。

海外大手楽器通販サイトでは27件のレビューで総合5.0/5.0点を記録しており、サウンド・使いやすさ・品質・コストパフォーマンスのすべてにおいて最高評価を獲得しています。

購入前に確認すべき注意点

やはりボリュームスライダーの非搭載は、満足しているユーザーからも「これさえあれば完璧だった」と惜しまれるポイントです。

クリーンブースターとしての運用を考えている場合、別途ブーストペダルを用意しなければならないケースもあるようです。

音の透明性(トランスペアレンシー)については意見が分かれています。

「フラット設定でON/OFFの違いがまったくわからない」という声がある一方で、「フラットでもわずかに色が付く」「ハイファイで無機質な質感がある」と感じるユーザーもいます。

旧モデルの黒筐体M109の方が音楽的で温かみがあったという少数意見も存在します。

ただし、M109Sのトゥルーバイパス化によりOFF時の音質変化は旧モデルより確実に改善されている点は付記しておきます。

ギター以外の楽器への適用には限界があるという声もあります。

ベースやキーボードなど低域と高域の幅が広い楽器に使う場合は、6バンドではカバーしきれない帯域が出てくるため、10バンドモデルの方が適しています。

エレキギター専用と割り切って使うのが、このペダルの最も賢い活用法です。

日本国内ではM108S(10バンド)と比較してレビュー数が少なく、購入前に情報を集めにくいという点を不安材料に挙げるユーザーもいます。

しかし実際に購入した方の満足度は総じて高く、「使ってみて大満足」「期待を大幅に上回った」という声が大半を占めています。

旧モデルM109・上位モデルM108Sとの違い

M109Sを検討する際に比較対象となるのが、旧モデルのM109と上位モデルのM108Sです。

旧モデルM109は黒筐体に赤色LEDスライダーという外観で、バッファードバイパス仕様でした。

M109Sはこれにトゥルーバイパス、ノイズリダクション回路、アルミニウムシルバーボディを追加したアップグレード版です。

基本的なサウンド特性はほぼ同等で、同条件での比較テストでも大きな音質差は確認されていません。

ただしノイズフロアの低さではM109Sが明確に優れています。

上位モデルM108Sは10バンド仕様で、31.25Hz〜16kHzまでの幅広い周波数帯をカバーします。

さらにボリュームスライダーとゲインスライダーを備えているため、プリアンプ的な使い方も可能です。

18V駆動によるヘッドルームの広さも魅力ですが、筐体サイズが大きく価格も約4,000円ほど高くなります。

エレキギター用途に絞るならM109Sで十分という意見が多数派ですが、ベースやキーボードにも使いたい場合や、ボリュームコントロールが必要な場合はM108Sを選ぶ方がよいでしょう。

まとめ

  • MXR M109Sは、旧モデルM109にトゥルーバイパス・ノイズリダクション・アルミボディを追加した正統進化モデルである
  • 100Hz〜3.2kHzの6バンド構成はエレキギターの重要帯域を的確にカバーしており、過不足のない実用的な設計
  • 各バンド±18dBの広い可変幅を持つが、カット中心の使い方が推奨される
  • ドライブペダルの前段に配置することで、同じ歪みペダルからまったく異なるサウンドを引き出せる汎用性の高さが最大の魅力
  • ブースター、フィードバック対策、トーン補正と1台で何役もこなせる「スイスアーミーナイフ」的存在
  • LED付きスライダーにより暗いステージでも設定値を瞬時に確認でき、ライブ実用性が非常に高い
  • 最大の弱点はボリュームスライダーの非搭載で、音量の一括調整ができない点に不満の声が集中している
  • 9V電池の消耗が早いため、ACアダプターでの運用が実質的に必須
  • 国内価格12,000円〜19,800円前後と手頃で、コストパフォーマンスは極めて優秀
  • 総合評価として「地味だけど最も実用的なペダル」という評価が購入者の間で定着しており、導入したユーザーの満足度は非常に高い。EQペダルの導入を初めて検討しているギタリストにとって、最初の1台として自信を持っておすすめできる定番モデルである
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